引っ越し時、ガス解約手続きの方法は? いつまでに手続きすべき?

引っ越し時は、事前にガスの解約手続きを必ず済ませておかなければなりません。遅くとも、引っ越しの2〜3日前には、ガス会社へ解約の申し出をしておく必要があります。よくあるのが、引っ越しですることがたくさんあり、ガスの解約手続きを忘れてしまうことです。

そこで本記事では、忘れないようにガス解約手続きの方法を解説します。

  1. 引っ越し時のガス解約は2〜3日前までに
  2. 引っ越し時のガス解約手続き方法は?
  3. 引っ越し後のガス契約方法は?
  4. 引っ越し時のガス解約手続きの注意点
  5. 引っ越し時のガス解約に関してよくある質問

この記事を読むことで、スムーズにガス解約の手続きを済ますことができます。気になっている方は、ぜひチェックしてください。

1.引っ越し時のガス解約は2~3日前までに

ガス解約はいつまでに済ませればいいのでしょうか。まずは、ガス解約の基本事項をチェックしていきたいと思います。

1-1.手続きはいつまで済ませるべき?

基本的に、引っ越し時のガス解約は、引っ越しの1か月前から行うことができます。最低でも2~3日前までにはガス会社に連絡を済ませておきたいところです。ただ、年度末などの引っ越しシーズンになると、解約と契約の手続きでガス会社も繁忙期に突入します。特に、3~4月ごろは希望日に解約できない可能性が高いため、最低でも2週間前までには連絡をしておきましょう。早ければ早いほど、スムーズに手続きを済ませることができます。

1-2.解約手続きの連絡をするのは契約しているガス会社

今の家で生活するようになった際、ガス会社から契約書類や取扱説明書などを渡されたはずです。書類が手元にある場合は、その連絡先に問い合わせてください。基本的に、解約手続きの連絡をするのは、現在契約しているガス会社です。手元に書類がなく、連絡先が分からない場合は、ガス料金の領収書や検針票に記載されているガス会社のサポートセンターに問い合わせるといいでしょう。

1-3.手続きを忘れたときはすぐに連絡する

引っ越し先へ移転してから、ガスの解約手続きを忘れていたことに気づくケースはたくさんあります。もし、解約忘れに気づいたときは、すぐに移転前に使用していたガス会社へ連絡してください。メールやホームページのお問い合わせフォームではなく、直接電話をかけたほうがスピーディーに解約できます。また、移転前と移転後でガス会社を変えた場合、今のガス会社に連絡しても意味がありません。必ず、移転前のガス会社に連絡するようにしましょう。

2.引っ越し時のガス解約手続き方法は?

では、引っ越し時のガス解約手続きはどのようにすればいいのでしょうか。

2-1.お客様ガス番号が分かる書類を用意する

引っ越し時のガス解約で特別に用意しなければならないものはありませんが、お客様ガス番号が分かるようにしておいたほうがスムーズに手続きを済ませることができますよ。お客様ガス番号は、領収書や検針票に記載されているので、手元にある方はぜひチェックしてください。

2-2.インターネットまたは電話で申し込む

手元にお客様ガス番号が分かるものを用意したら、電話またはインターネットで解約手続きを申し込みましょう。どのガス会社も、申し込みをしなければ解約手続きができません。引っ越し日までに時間の余裕があれば、インターネット申し込みで大丈夫でしょう。繁忙期や引っ越しまで時間がない場合は、電話のほうがすぐに手続きを始めることができます。また、申し込みをする際は、契約者氏名・現住所・引っ越し先住所・引っ越し日・お客様番号を伝えてください。スムーズに伝えられるように、それらの情報をメモした紙を手元に用意しておくといいでしょう。

2-3.解約までの流れをチェック!

基本的に、ガスの解約に立会いは要りません。申し込みの際に引っ越し日を伝えているので、希望日に合わせて、作業員がやってきてガスを止めることになります。ただし、以下のケースは立会いが必要になるため、注意しておかなければなりません。

  • 屋内にガスメーターがある
  • 閉栓作業と同時に最後の料金精算をする
  • 閉栓作業と同時に警報機やガスコンロなどの撤去作業を希望する
  • オートロックなどで職員がガスメーターまで立ち入りできない建物

上記に当てはまる場合は、立会いが必要になるので、ガス会社の人との約束を忘れないようにしてくださいね。ガス会社によって多少の違いはありますが、5~15分程度で閉栓できます。立会いが必要な場合は、時間に余裕を持って希望日時を伝えることがポイントです。

2-4.閉栓作業と同時に料金精算をする場合

解約日のときに最後の料金精算をする場合は、基本料金(日割り)+使用料を支払うことになります。支払い方法はガス会社によって異なりますが、主な方法は以下のとおりです。

  • 口座引き落としまたはクレジットカード払いの場合、翌月にこれまでと同じく引き落としされる
  • 銀行(コンビニ)振込用紙による振り込みの場合は、新居へ後日郵送してもらう
  • 閉栓作業後、その場で現金払いで精算する
  • 新居でも同じガス会社を利用する場合は、新居での使用料と合算して支払う

ガス会社によって、精算方法が変わることもあります。閉栓の申込時に聞かれるので、具体的な方法を尋ねるか、料金精算の方法を決めておくといいでしょう。

3.引っ越し後のガス契約方法は?

無事に引っ越しでガス解約の手続きをした後、新しい家ではガス契約を交わす必要があります。ここでは、引っ越し先のガス契約方法について説明しましょう。

3-1.どのガス会社と契約するのが考える

引っ越し先では、今までのガス会社とは別の会社へ契約することができます。どの会社とガス契約をしたほうがいいのか、使用量や基本料などプランを見比べながらガス会社を選びましょう。できれば、使用開始希望日の1週間前に申し込みをしておきたいので、それまでに契約するガス会社を決めるのが理想です。

3-2.申し込みに必要な情報

契約手続きの申し込みは、インターネットまたは電話で可能です。申し込みの際は、以下の情報をガス会社に伝える必要があります。

  • 契約者・申込者の名前と連絡先
  • ガスの使用開始場所の郵便番号と住所
  • 作業当日の立会い人の名前と連絡先
  • 建物の形態(一戸建て・マンション・アパート等、オートロックの有無)
  • 持ち込みのガス機器の有無

また、当日、持ち込みのガス機器がある場合はそのガス機器を用意しておく必要があります。終了確認のために印鑑も必要となるため、忘れずに準備しておきましょう。

3-3.当日の流れをチェック!

ガス契約の流れは、基本的に解約時と同じ5~15分程度で済むでしょう。ガス会社によって具体的な流れは異なりますが、大まかな流れは以下のとおりです。

  1. メーターガス栓を開ける
  2. 点火試験を行う
  3. ガス機器の設置・取りつけ・接続を行う
  4. きちんと火が出るかどうか確認し作業完了

ガス漏れや点火確認を行う必要があるため、ガス解約時は立会いが必要になるケースがほとんどです。忙しくて立会いができない場合は、代理人を立てることもできます。その場合は、前述したように、代理人として立ち会う人の名前と連絡先を伝えなければなりません。

3-4.ガス機器の準備を忘れずに

マンションやアパートの中には、自分でガス機器を持ち込まなければならないケースがあります。備えつけがあればいいですが、ない場合は、ガスを開栓する際にガス機器を用意してください。実際に使うガス機器をなるべく用意したほうが、開栓後も安心して使うことができます。基本的に、ガス開栓の作業は無料ですが、ガス機器の設置と取りつけは別途費用がかかるので気をつけてくださいね。

4.引っ越し時のガス解約手続きの注意点

それでは、最後に引っ越し時のガス解約手続きの注意点をチェックしておきましょう。

4-1.立会いが必要になるか確認する

前述したように、場合によってはガス解約時に立会いが必要になることもあります。必ず申込時に伝えるべきことを伝え、立会いが必要になるかどうかも確認しておきましょう。不安要素や疑問点がある場合は、申し込み時に解消しておくと安心です。

4-2.引っ越し時にガス機器を撤去する

賃貸のマンションやアパートを引き払う場合は、引っ越してくる前の状態に戻すのが基本です。もし、引っ越してきたときにガス機器が置かれていなかった状態なら、自分で用意したガス機器は必ず撤去してください。ガス会社が引き払ってくれるわけではないので注意が必要です。ただ、引っ越してくる前からすでにガスコンロが備えつけてあった場合は、そのままにしても大丈夫でしょう。そのあたりは、管理会社や管理人と確認し合ってください。

4-3.プロパンガス・都市ガスで使用できるガス機器が異なる

ガス機器でもう1つ気をつけてほしいのが、プロパンガスと都市ガスでは使用できるガス機器が異なることです。特に、都市部から地方、地方から都市部へ引っ越す場合は、注意が必要になります。ガス機器は、使用できるガスの種類が決まっているため、ガスの解約時と同じガス機器を持ち運んでも使えなくなるケースが多いのです。不安な方はガス機器をメーカーに依頼し、改造してもらいましょう。

4-4.ガスは自分で閉栓・開栓できない

電気や水道は、自分で閉栓・開栓することがありますが、ガスは自分で扱うことはできません。なぜなら、ガスは取り扱いが難しく、誤った扱い方をすると爆発や火災など事故を招く原因になるからです。解約手続きができなかったから、と自分で閉栓しないようにしてください。

5.引っ越し時のガス解約に関してよくある質問

引っ越し時のガス解約に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.ガスの解約手続きを忘れるとどうなるの?
A.引っ越した後も、ガスの基本料金を支払わなければならなくなります。そのため、最悪の場合は、旧居と引っ越した新居の2箇所でガス料金を支払うことになるのです。引っ越し予定日が決まった時点で早めに解約予約を済ませておきましょう。

Q.解約手続きをする際の注意点は?
A.手続き可能時間が、ガス会社によって異なります。申し込み可能な日程や営業時間にも違いがあるため、注意しましょう。特に、繁忙期は電話すらつながらなくなる可能性があるため、早めに申し込みを済ませてください。また、プロパンガスを解約する場合、「ガス代を安くしますから」とやんわり解約手続きを断られる可能性があります。その場合は、電話やホームページから申し込みをせず、内容証明郵便で連絡してください。内容証明郵便の場合、ガス会社は1週間以内で解約手続きせざるを得なくなります。

Q.引っ越し後のガス機器は新調すべき?
A.古いものでも使えますが、新しくすることをおすすめします。プロパンガスから都市ガスへ、または都市ガスからプロパンガスへ変える際は、ガス機器を改造しなければなりません。改造には費用がかかるため、新調したほうが長く使えて、コストパフォーマンスがよいでしょう。新調する際は、使用できるガスの種類をしっかり確認することが大切です。

Q.開栓で確認すべき事項は?
A.ガス会社の人が、ガスの種類と機器が合っているか・警報装置が正常に作動するか・ガス漏れの有無などを確認していきます。開栓時に立会いは必要ですが、確認している最中はほかの部屋で待機していても構いません。ガス会社による確認が終わった後、再び呼ばれるのでガス機器と接続しているか、きちんと火が出ているか確認しましょう。

Q.どのガス会社と契約すればいいの?
A.ガス会社の選び方は、「地域でしぼる」「料金プランを比べる」「使用量に基づいた料金を計算してみる」の3つのポイントがあります。最初に、お住まいの地域にガスを供給しているガス会社を調べ、料金プランを比べてください。そして、自分が使用するガスの量に基づき、1か月のガス料金を計算します。そうすれば、最もお得に利用できる会社が見つかるでしょう。

まとめ

基本的に、引っ越し時のガス解約は、1か月前〜最低でも2日前に手続きを済ませなければなりません。引っ越し日が近くたびに慌ただしくなり、解約手続きを忘れていたというケースが多いので、余裕があるときに手続きを済ませておきましょう。手続きを忘れてしまうと、希望日に解約できなくなってしまいます。また、引っ越し前に、新居での契約手続きもきちんと把握することが大切です。スムーズな手続きができるように、手順を確認しておきましょう。