状況や将来設計に応じた判断が必要! 『リフォーム』か『建て替え』かの選び方。
家を建てて20年以上が経過すると、そろそろ痛みや劣化が目立ってきます。
「何とかしなければ」と思う人も多いでしょう。 そこで悩むのが「リフォームか?建て替えか?」ということ。
建て替えはお金がかかり、リフォームならば安く住むというイメージがありますが、 家の状況によっては一概にそうとも言えないのです。
リフォームと建て替えの違いとは?
建て替えとは文字通り家を一度すべて壊して新しい家を建て直すことです。
基礎から設備・内装とすべて新しくなります。
取り壊して、建て直す間はその家に住むことはできません。
建築費用に加えて解体費用も掛かりますので、費用は高額になりがちです。
リフォームとは家の一部分を修理したり新品に取り換えることをいいます。
家に住みながら行うことができ、値段も建て替えよりも少なくて済みます。
最近はTV番組で見るような土台と骨組だけ残して後は新品に取り換える大規模リフォームを行う人も増えてきています。
リフォームと建て替え、どっちがお得?
「家をキレイにしたいけれどできるだけ費用は抑えたい」と思っている人は多いでしょう。
一般的に木造住宅の寿命は27年~30年と言われています。
しかし、25年を過ぎていても丁寧にメンテナンスがされていて「まだまだキレイ」という住宅もあれば、まだ築15年なのに台風やシロアリの被害にあってボロボロ、という住宅もあるのです。
建て替えたほうがよいのか、リフォームでよいのかの判断は家を見てみないと解らない、いう場合が多いでしょう。
また、建築基準法ほうが変わった1981年以前に建てられた住宅はどれほどきれいに使っていても、耐震性に不安が場合が多いのです。
さらに古い家には断熱材が入っていない場合が多く、大規模な工事をしなければ暖かくならないという問題もあります。
素人だけで判断するのではなくぜひ評判の良い業者に家を見てもらうことをお勧めします。
判断の基準は今後のライフスタイル
「建て替えか、リフォームか」の判断をする基準のひとつが今後のライフスタイルです。
今の家に20年以上も住んできて、今後も30年以上住み続ける予定がある、という場合は建て替えたほうが長い目で見ればお得です。
逆に、「子供も巣立ったし、親は介護施設に入った。今の家は後10年住めればいい。その後は子供たちに判断に任せたい。」といった場合はリフォームで済ませたほうが後々の選択肢の幅が広がります。
ちまちまリフォームは高くつく?
最近問題になっているのが、ちまちまとしたリフォームを重ねた結果、非常に住みにくい家になってしまったり、余計なお金がかかったりしてしまったというもの。
例を挙げると、
洗面所の床が傷んできたのでリフォームした。その5年後、今度はリビングや和室の床が傷んできた。良く調べたら床換気に問題があった。それを治そうとしたら、せっかくリフォームした洗面所の床をまたはがさなければならない…。
このような失敗は「傷んできた箇所だけを安く直そう」と考えた結果起こりがちなのです。
家は部分部分で考えるのではなく、水回り全体、一階全体というようにトータルで考えましょう。
また、安くつくからという理由だけで安易に部分リフォームをしたりせず、傷んだ箇所がみつかったらトータルなリフォームを請け負っている会社に一度家全体を見てもらい、一番良いリフォームの方法を提示してもらうとよいでしょう。
大規模なリフォームになるほど、お金もかかりますが、長い目で見ればお得だったということも多いのです。