和室の必要性とは?~新築のマイホーム購入を考えている方へ~

従来の日本建築では「和室」が当たり前でした。
しかし、最近は洋風の家が多く、新築に和室を取りいれるかどうかで悩む人は多いです。
そこで、和室の必要性を感じるときや和室の有無を考えるときのポイント、和室のメリット・デメリットについて説明します。
和室を取りいれようか迷っている人は、和室の特徴や必要性など詳しい知識を知ってから判断してください。
マイホームの購入は一生の大きな買い物になります。
高額になるからこそ慎重に選ばなければなりません。

1.和室の必要性を感じるとき

実際に和室を取りいれている家庭では、どんなときに必要性を感じるのでしょうか。
和室の有無で悩んでいる人は、和室がある家庭の感想を聞くと参考になります。
これから、和室の必要性を感じるときについて詳しく紹介していきましょう。

1‐1.リラックスでき心が落ち着く場所

分譲住宅を見学するとき、和室の存在に癒やしを感じた人は結構多いです。
昔からの日本建築である「和室」にはフローリングではなく「畳(たたみ)」を使用しています。
畳(たたみ)の匂いや雰囲気に居心地の良さを感じ、自然とリラックスできると言っている人は多いのです。
昼には障子(しょうじ)から太陽の光が差し込み、夜になると月の光で情緒的になるでしょう。
気持ちが落ち着かないときや焦っているとき、和室で心が落ち着く人もいますよ。
また、友人や知り合いが泊まりにきたときは和室が利用でき便利です。
布団をしくだけですぐに寝ることができるでしょう。簡単にごろ寝ができることも和室の魅力になります。

1‐2.両親と同居することになった場合

和室の必要性を感じるとき、「両親と同居することになったとき」と答える人もいました。
一軒家を購入する際、将来のことも考慮しなければなりません。
子どもが大きくなった、両親が高齢になり同居することになったとき、スペースは確保できるでしょうか。
洋室ではなく和室を準備しておけば、いざというときにすぐ両親と同居できます。
ほとんどの場合、和室は1階部分にあるので高齢の両親でも安心して生活できるでしょう。
また、子どもが小さいとき昼寝や授乳、遊び場所として和室の重要性を感じた人もいます。
リビングに隣接するタイプの和室であれば、小さい子どもの育児がしやすくなるでしょう。
自分のライフスタイルや世代、将来を見すえて和室を設置したいですね。

1‐3.収納力抜群の押し入れが大活躍

和室を取りいれるとき、「押し入れ」も設置する家庭がほとんどです。
分譲住宅でも和室に収納力抜群の押し入れを設置しています。
一軒家はマンション・アパートよりも収納スペースが広いです。
しかし、家族が増えるとものの量が増え収納スペースがいっぱいになるでしょう。
和室の押し入れは収納スペースの確保に役立ちます。
一軒家を選ぶとき、押入れの収納力を重視している人は多いのです。
ある程度スペースを取ってしまう布団や毛布など気軽に収納できるでしょう。
客用のものも簡単に収納でき、そとからも見えないので最適の場所です。
以上のように、和室には人それぞれ重要性を感じる瞬間があります。
自分にとって和室をどんな風に使いたいのか、改めて考えてみてはいかがでしょうか。

2.和室の有無を考えるときのポイント

2‐1.和室の有無について「明確な理由」を持つ

和室の有無を考えるとき、大切にしてほしいのが「明確な理由」です。
はっきりと「いる」、「いらない」と判断できれば良いでしょう。
しかし、迷う場合は“和室の使い方”について考えてみてください。
あなたの家庭において和室をどんな風に使いたいですか?使い方を考えたとき、自分たちに必要かどうかわかります。
そして、最も強い気持ちに寄り添う答えを選択してください。
“別になくても大丈夫”と思うのなら和室は必要ないでしょう。
ゆっくり考え、家族と話し合った結果、必要性を感じるのなら和室を取りいれてください。
和室にはフローリングにない魅力があります。
後悔のない選択をするため、実際に和室のある住宅を訪れ見学をしてみると良いでしょう。
耳で聞くよりも実際に自分の目で確認し感じたほうが判断しやすくなります。

2‐2.和室がある住宅は全体のおよそ8割

日本建築の主流である「和室」は海外の人にとっても憧れの的です。
日本を訪れた際、畳(たたみ)のある部屋に泊まる外国人もいます。
とあるハウスメーカーの調査によると、和室がある住宅は全体のおよそ8割であることがわかりました。
設置する家庭が少なくなっていると言っても和室を必要としている人が多いあかしです。
さらに調査したところ8割のうち、毎日和室を使っている人は7割になりました。
和室の有無を考える際、ほかの人がどんな使い方をしているのかチェックすると良いでしょう。
毎日使っている人をチェックしてみると、家族の寝室として使っている人が多かったです。
次に、来客の寝室や客間、くつろぎや収納家具を置くスペースなど使い方はたくさんあります。

3.和室のメリット・デメリット

3‐1.和室のメリットとは

和室の有無を考えるポイントとして、メリット・デメリットを知ることも大切です。
主なメリットは、畳(たたみ)のある部屋でリラックス効果が生まれる点になります。
フローリングとは違うやわらかい雰囲気、日本らしく落ち着ける空間が和室の魅力です。
普段の日常とは違う“癒やし”を感じることができるでしょう。
また、来客の際には客間に生まれ変わります。
さらに、床の間を設置することで特別感が演出できるでしょう。
お花を習っている人は自分の腕磨きとして、床の間に季節の花を飾るのもすてきですね。
以上のように、和室には和室の魅力があります。
和室の魅力にひかれるかどうかが、有無のポイントになるでしょう。

3‐2.和室のデメリットとは

独特の魅力を持っている和室ですが、メリットだけではありません。
和室にはデメリットもあります。
マイホーム購入に失敗しないためにも和室のデメリットを把握しておきましょう。
和室のデメリットは主に、「手入れが大変」という点です。
フローリングの場合、汚れてもすぐにふき取ることができるでしょう。
しかし、畳(たたみ)はフローリングよりも傷みやすく、汚れを取るのが難しいです。
すぐに適切な対処をしなければシミが残ってしまうでしょう。
また、カビやダニの住みかになりやすいのでアレルギー症状を起こすケースもあります。こまめにお手入れをしていかなければいけません。
和室がある住宅を購入する際は、お手入れのことを考えてください。
また、畳(たたみ)の入れ替えが必要になります。
入れ替えにかかる費用や手間もきちんと考慮して選択しましょう。

4.まとめ

和室の必要性を感じるときや和室の有無を考えるときのポイント、和室のメリット・デメリットについて説明しました。いかがでしたでしょうか。
和室の有無を考えるときは「自分たちにとって必要かどうか」「和室をどんなときに使うのか」考えることが大切なポイントです。
実際に和室がある住宅を見学する、和室を取りいれた感想を聞くなど意見を参考にしてください。
フローリングにはない魅力を持っていますが、和室にもデメリットがあります。
後悔しないためにもメリットだけでなく、デメリットもきちんと把握しておきましょう。
また、最近ではさまざまなタイプの和室が登場しています。
いろいろなデザインを比較して最適なタイプを選んでくださいね。