電化製品のほこり対策はどうやる? 具体的な方法と掃除の仕方を紹介

電化製品は、ほこりの蓄積によって火災などの原因になるため、ほこり対策を講じることが大切です。ほこりが電化製品の表面に付着することで、汚れた印象を受けることもあります。とはいえ、なぜ電化製品にほこりがつくのか、掃除や対策はどうすればいいのかなど、さまざまな疑問が出てくるでしょう。

そこで、本記事では、電化製品に付着するほこりの原因や具体的なほこり対策などについてご紹介します。

  1. ほこりがつきやすい電化製品は?
  2. ほこりがついてしまう原因
  3. 電化製品のほこりを掃除する方法
  4. 電化製品のほこり対策
  5. 電化製品のほこりでよくある質問

普段の掃除に加え、電化製品のほこり取りなども実践することで、家全体をすっきりとした環境にすることができます。電化製品を大切に使い続けるためにも、ほこり対策を始めましょう。

1.ほこりがつきやすい電化製品は?

ほこりがつきやすい電化製品についてご紹介します。

1-1.テレビ

テレビは静電気が発生しやすい電化製品であるため、ほこりを誘引する傾向があります。画面だけでなく、背面やケーブル類にもほこりが蓄積するので注意してください。

1-2.パソコン

パソコンもテレビと同様に、静電気の発生によってほこりが蓄積します。液晶モニターやキーボードなどにほこりが付着することが多いでしょう。ファン部分もほこりが詰まりやすい箇所で、目詰まりすることでパソコンが熱を持ってしまう場合があるので注意が必要です。

1-3.エアコン

エアコンは、吹き出し口・フィルター・カバーなどにほこりが付着します。見栄えが悪くなるだけでなく、機能の低下や光熱費の上昇も心配されるため、きちんとお手入れをすることが大切です。

1-4.扇風機

扇風機は、ファンやカバーに細かなほこりが付着します。ほこりが蓄積することで、送風時にほこりが飛散する恐れがあるため、こまめにカバーを取り外して掃除をすることが大切です。

1-5.除湿機

除湿機は、フィルターを介して空気を取り込むため、内部にほこりが溜(た)まりやすいので注意が必要です。フィルターが目詰まりし、機能が低下し、消費電力も大きくなります。こまめにほこりを取り除きましょう。

2.ほこりがついてしまう原因

なぜ電化製品にほこりがついてしまうのでしょうか? 原因を考えていきます。

2-1.静電気

静電気は、ほこりを誘引します。電化製品から微量の電流が放出され、静電気となるのです。電化製品が稼働している間は、常に静電気が発生します。定期的にお手入れをし、ほこりを掃除しましょう。

2-2.空気中に浮遊するほこりの蓄積

就寝中や外出中は人の動きがないため、空気中に浮遊するほこりが舞い降りて、電化製品の表面に蓄積しやすくなります。手で触れた部分には手垢(てあか)が残っており、ほこりと皮脂が結着して頑固な汚れとなるのです。

3.電化製品のほこりを掃除する方法

電化製品のほこり取りはどのように行えばいいのでしょうか? 掃除方法について解説します。

3-1.ハンディモップ

ハンディモップは、とても手軽にほこり取りができます。さっと拭き取るだけでほこりを取ることができ、傷がつきにくいのがメリットです。ハンディモップは、こまめに新しいものに交換しましょう。

3-2.消毒用エタノール

消毒用エタノールを乾いた布につけ、電化製品を拭き取る方法もおすすめです。掃除と除菌が同時にできるため、手垢などの除去にも役立ちます。電化製品をすっきりとした状態にすることができるでしょう。リモコンやキーボードのすき間には、消毒用エタノールと綿棒を使うことで、細かな部分までしっかり掃除ができます。

3-3.配線周りもしっかり掃除すること

配線周りもほこりが蓄積しやすい場所です。消毒用エタノールを乾いた布につけ、1本ずつ丁寧に拭き取り掃除を行ってください。配線だけでなく、コンセントの接続部分に詰まったほこりも取り除きましょう。ただし、感電を防ぐため、配線周りの掃除を行う際は、コンセントを抜いてから行ってください。

3-4.電化製品を掃除する際の注意点

電化製品の掃除をする際は、内部に洗剤や消毒用エタノールが入らないよう注意してください。直接噴射すると内部に入り込んでしまい、故障の原因となります。乾いた布に取り、優しく拭き取りましょう。

4.電化製品のほこり対策

電化製品のほこり対策についてご紹介します。

4-1.柔軟剤を薄めて拭き取る

少量の柔軟剤を水で薄め、布に取って拭き取る方法がおすすめです。柔軟剤の成分は、電化製品の静電気を防ぐことができます。拭き取り掃除をする際は、柔軟剤を薄めた液体に布を浸(ひた)し、しっかり絞ってから使うのがポイントです。

4-2.リンスを薄めて拭き取る

柔軟剤と同様に静電気を抑える効果があるのが、リンスです。少量のリンスを水で薄め、布を浸します。布をしっかり絞ってから、電化製品の拭き取り掃除をしましょう。

4-3.カバーをかける

電化製品にカバーをかけて、ほこりよけにするあります。既製品のカバーもしくは自分で用意した布でも構いません。ほこりが直接電化製品に触れず、カバーを洗うだけでお手入れができるのがメリットです。

5.電化製品のほこりでよくある質問

電化製品のほこりに関する質問を集めました。

Q.コード類のほこり対策はどうすべきか?
A.コード類はすき間にほこりが溜まるため、壁際などに這(は)わす方法がおすすめです。ホームセンターなどで販売されているカバーを使い、コード全体を覆うと、ほこり対策が簡単にできます。掃除もしやすくなるでしょう。

Q.柔軟剤やリンスはどのくらい薄めて使ったらいいのか?
A.10倍程度に薄めてから使います。濃縮タイプの柔軟剤は粘度が高いため、20倍程度に薄めましょう。よくかき混ぜ、濃度が高いと感じたら、少しずつ水を足して調整してください。

Q.電化製品のほこりは、掃除機で吸い取れないのか?
A.静電気を帯びて付着しているため、掃除機では吸い取りきれない場合が多いでしょう。普段の掃除は、掃除機にハンディモップなどを併用する方法がおすすめです。

Q.電化製品の拭き取り掃除は、雑巾を使えばいいのか?
A.雑巾で問題ありません。よりきれいな仕上がりを望む場合は、マイクロファイバークロスを使ってみましょう。滑らかな繊維でできているため、拭き取り後の繊維残りが気になりません。

Q.消毒用エタノールを使った後は、仕上げ拭きをしたほうがいいのか?
A.仕上げ拭きは不要です。消毒用エタノールは揮発性が高いため、すぐに乾いてきれいな仕上がりになります。消臭効果もあり、すっきりと汚れや臭いを取り除きたいときにおすすめです。

まとめ

電化製品は、静電気によってほこりが付着します。ほこりを放置すると、汚れて見栄えが悪くなるだけでなく、火災などの事故に発展する恐れがあるのです。電化製品のほこり取りは、柔軟剤やリンス・消毒用エタノールを使った拭き取り掃除などを行いましょう。また、こまめな掃除とともに、普段からほこり対策を行うことが大切です。