石油ストーブの処分方法! 安全な捨て方・残った灯油の捨て方も解説!

冬場に大活躍する暖房器具といえばストーブですが、呼称したり不要になったりしたストーブはどのように処分すれば良いのでしょうか? 中でも、内部に灯油が入っている石油ストーブは捨て方に注意が必要です。そこで、こちらでは自治体に迷惑をかけずに処分するための基礎知識を解説します。

1.石油ストーブの処分方法を徹底解説!

電気ストーブ・ガスストーブは内部に燃料が入っていないので、簡単に粗大ごみとして捨てられます。しかし、石油ストーブは灯油が入っていますから、使っていた状態のまま廃棄するわけにもいきません。

まずは、石油ストーブの一般的な捨て方を確認することにしましょう。

1-1.粗大ごみとして自治体に処分してもらう!

最初に思いつくのは、やはり粗大ごみとして処分する方法だと思います。幅・高さ・奥行きのすべてが30cm未満の小型ストーブなら不燃ごみで出せる自治体もありますが、基本的には粗大ごみになるでしょう。

粗大ごみの収集は事前受付が必要なので、自治体のルールに従って粗大ごみシールを購入してください。シールを貼りつけた上で、収集日に指定場所まで運べば、収集担当者の方が回収してくれるはずです。収集料金は自治体によって異なりますが、一般的には500円程度。

ただ、ごみに出す時に1つ注意点があります。石油ストーブを収集してもらうためには必ず、灯油を抜いておく必要があるのです。万一、何らかの原因で引火すると事故に繋がるので、これは絶対に怠ってはいけません。タンクの灯油を空にして、さらにタンクの受け皿までキレイに拭いておいてください。

また、点火に乾電池を使うストーブ・ファンヒーターの場合は、電池も抜き取っておきましょう。粗大ごみとして収集されるのは、あくまでもストーブ本体だけです。

1-2.家電量販店に引き取ってもらう方法!

石油ストーブは家電リサイクル法の特定品目ではありませんが、小型家電リサイクル法に基づく中型品目の1つになっています。そのため、家電量販店で引き取ってもらうことが可能です。

引き取りは有料で1,000円程度が相場。小型家電リサイクル法に基づく廃家電回収ならば、きちんと国に認定された再資源化事業者の下に届けられますから、安心してお願いすることができます。

ただ、基本的には家電量販店での店頭引き取りとなっているので、持ち込みは自分で行うのが基本です。店舗によっては訪問回収をしてくれる場合もありますが、その場合は出張費がかかる可能性があります。

1-3.リサイクルショップに売却する方法!

お金をかけずに手放したいのであれば、リサイクルショップに売却する方法も考えられます。ただし、リサイクルショップで買い取ってもらえるのは、原則として製造から5年以内の新しい機種だけです。故障すると多少の危険を伴う家電なので、あまり古い機種は買い取ってもらえません。

ネットオークションなら年式が古くても買い手がつくかもしれませんが、その場合は事前の動作確認をしっかりと実施してください。状態をきっちり明記しないと、トラブルの元になります。

1-4.不用品回収業者に依頼する方法!

もっとも手軽に処分できるのは、不用品回収業者に引き取ってもらう方法でしょう。もし、ほかにも処分したい物品があれば、まとめて引き取ってもらうことで料金を抑えることが可能です。家電量販店などと異なり、衣類・貴金属・家具などあらゆる種類の不用品をまとめて回収してくれます。もちろん、業者が家まで回収に来てくれるので、わざわざ自分で運ぶ必要はありません。

業者によっては、内部に残った灯油の処理まで対応してくれる可能性もあるでしょう。なるべく労力を減らしたいのであれば、この方法がもっともおすすめといえます。

比較的新しい年式の家電、あるいは中古市場で需要がある物品なら買い取ってもらえることもあるので、トータルではプラスになる可能性もあるはずです。家の中に多くの不用品が眠っているなら、まずは不用品回収業者に連絡してみてはいかがでしょうか?

2.石油ストーブに残った灯油はどう処理する?

さて、石油ストーブの処分に注意が必要なのは、ひとえに燃料として灯油を用いる…という部分が理由です。石油ストーブを処分する時に残った灯油はどのように処理すれば良いのでしょうか?

2-1.石油ストーブに残った石油の処理方法

廃棄予定のストーブがまだ使えるなら、中身の灯油は使い切ってしまいましょう。洗濯物を室内で干している時、部屋でストーブを焚(た)いておけば乾燥機の代わりになります。

すでに故障しているなら、使用するわけにはいきませんから、給油ポンプで中身を空にしてください。最後にタンク内の灯油、さらに受け皿の灯油を布でキレイに拭き取ればOKです。ここまで対処してあれば、まず危険はないと思います。

2-2.ポリタンクに残った灯油の処理方法

ごく少量であれば、天ぷら油を捨てる時と同じように紙・布に染みこませて可燃ごみに出して構いません。外に漏れないように新聞紙で覆い、ビニール袋に入れておけば問題ないでしょう。

大量に余っているのなら、ガソリンスタンドに引き取ってもらう方法がおすすめです。多くは無料で引き取ってくれるので、最寄りのガソリンスタンドに問い合わせてみてください。

中には“庭に穴を掘って埋めれば大丈夫”といった説明をしているwebサイトもありますが、基本的にはやめたほうが無難です。ルールに従い、正しい方法で処分するようにしましょう。

また、石油ストーブを買い替える場合ですが、次の冬まで期間が空いているなら、いったん灯油は処分したほうが無難です。一応、安全面から“持ち越した灯油は使用禁止”というのが建前になっています。実際には1年くらい保管した灯油を使っても危険はないようですが、あくまで危険物ですから、そこは徹底的にルールを守るほうが良いでしょう。

まとめ

以上、石油ストーブの正しい捨て方でした。

  1. 石油ストーブの処分方法を徹底解説!
  2. 石油ストーブに残った灯油はどう処理する?

危険のないように、自治体・近隣に迷惑をかけないように、正しい方法で処分するようにしてくださいね!