適当に捨てると危ない!? 知らないと怖いライターの正しい捨て方!

壊れたり禁煙したりでライターが不要になると、困るのはどうやって処分すればいいのかという点ですよね。ライターの処分には少し特殊な手順が必要となります。適当に処分すると事故の原因になるので気を付けなければいけません。そこで、今回はライターの正しい捨て方をご紹介します。

  1. ライターの捨て方は?
  2. ライターのガスの抜き方
  3. 自治体以外の処分方法は?
  4. ライターの捨て方の注意点
  5. ライターの処分に関するQ&A

この記事を読むことで使い捨てライターの正しい処分方法を知ることができます。安全のためにも、ぜひ最後までご一読くださいね。

1.ライターの捨て方は?

ライターの基本の捨て方をご紹介します。

1-1.使い捨てライターは何ゴミ?

使い捨てライターの分類方法は、自治体によってさまざまです。たとえば、東京都は「金属・陶器・ガラスゴミ」の扱いですが、川越市は「燃やすゴミ」となっています。また、特殊なケースとしては「破砕ゴミ」という聞きなじみのない分類をする自治体もあるようです。

1-2.処分する際には必ずガスを抜こう!

使い捨てライターに入っているガスを抜かないでゴミとして捨ててしまうと、集積所やゴミ収集車の中などで引火するかも知れません。太陽光のレンズ効果による火災の発生リスクもあります。実際、ゴミ収集車は年間700件も火災が発生しているとの報告もあるぐらいです。場合によっては損害賠償などにも発展しかねないので注意してください。

2.ライターのガスの抜き方

ライターを処分する際には、ガス抜きが非常に重要です。ガス抜きの正しいやり方を学んで、安全に処分しましょう。

2-1.ガス抜きの正しい手順

  1. 直射日光が当たらず、風通しのよい場所を用意する
  2. 操作レバー(着火する際に押し込む場所のこと)を押し下げ、着火した場合はすぐに吹き消す
  3. 輪ゴム・ガムテープなどを使い、操作レバーを押し下げた状態で固定する
  4. 「シュー」というガスの噴出音が聞こえることを確認する。聞こえない場合は炎調節レバーを最大限にプラス方向へ動かす
  5. 直射日光が当たらず周囲に火気や燃えるものがなく、風通しのよい屋外で半日から1日程度放置する
  6. 最後に着火操作を行い火が付かないことを確認する
  7. ガス抜き終了

2-2.ガス抜きの際の注意点

ガス抜きをするときはガス漏れが継続的に発生することになります。密閉空間でガス抜きをすると気分が悪くなることがあるので行わないようにしましょう。また、事故の際の被害を避けるためにも、できる限り屋外を推奨します。

3.自治体以外の処分方法は?

この項目では自治体以外の処分方法をご紹介します。自分に合った方法を見つけてくださいね。

3-1.買い取ってもらう

使い捨てライターは非常に安価なので、個別売りはまず不可能です。基本的には20本50本のセットで売る必要があります。また、すでに使用しているライターにも価値が付きません。売却の仕方ですが、基本的にはネットオークションやフリマアプリを利用することになります。リサイクルショップは使い捨てライターの取り扱いをしていないことが多いようです。

3-2.譲る

まだ容量が残っているのであれば、友人などに譲るのも一つの手でしょう。とはいえ、使い捨てライターは非常に安価なので、譲られるがわが拒否するケースも多いのが難点です。

3-3.不用品回収業者

不用品回収業者を利用するのもおすすめです。ただし、使い捨てライターのためだけに回収してもらうのは非現実的なので、ほかに処分を考えている家具や家電製品と一緒に処分してもらいましょう。

3-4.ライターを売却・譲る際の注意点

実は、郵便や宅配ではライターを遅れないケースが多いのが現状です。たとえば、日本郵政では爆発性・発火性のあるもの(可燃性ガスなど)を郵便物として出すことを禁じています。また、ヤマト運輸でも発火性・引火性・揮発性のある物品または火薬類が禁止です。さらに、飛行機での輸送の場合、基本的にオイルライター・ライター用燃料は搭載できないことが書かれています。ですので、遠隔地へ送るのは現実的ではありません。

4.ライターの捨て方の注意点

この項目ではライターを処分する際の注意点をご紹介します。

4-1.ライターの分解はしない

分解時にガスが内部に残っていると発火する危険性があります。基本的に分解はしないようにしてください。どうしても分解したいのであれば、中身のガスを抜いてからにしましょう。

4-2.破壊してガス抜きするのは止めよう

内部に入っているガスの量によっては、ガス抜きに時間がかかってしまうでしょう。そのため、中にはハンマーなどでライターを破壊してガスを抜こうとする方がいます。しかし、破壊する際に火花などが出ると、ガスが引火して火事などの事故につながりかねません。絶対に破壊してガス抜きするのは止めてください。

5.ライターの処分に関するQ&A

この項目ではライターの処分に関してよく寄せられる質問と、その回答をご紹介します。

Q.どうしてもガス抜きができません
A.壊れているなどの理由でガス抜きがうまくいかない場合は、自治体の指示に従って「有害ゴミ」や「有害危険ゴミ」などとして出してください。出し方は自治体によって違うので、必ずホームページや電話などで確認をしましょう。また、自治体によっては使い捨てライターの回収ボックスを設置していることがあります。回収ボックスはガスが残っているものでも破棄が可能なので、近くにあるようであれば利用しましょう。コミュニティーセンター・市区役所・出張所・図書館などに設置されています

Q.大量に処分したい場合にはどうすればいいですか?
A.数十本のライターを処分したい場合、一つ一つガス抜きするのは大変でしょう。そのような場合には手渡しを条件にフリマサイトなどで出品するのがおすすめです。

Q.ガス抜きペンチなどは使えるでしょうか?
A.ガス抜き用の道具は、基本的にアルミ・スチールを想定して作られています。そのため、使い捨てライターに使われているプラスチックにはうまく穴を開けられません。

Q.ガス抜きは屋内でもできますか?
A.屋外が理想ですが、屋内でも可能です。しかし、屋内で行う場合は必ず換気を十分に行いましょう。また、ガス抜き中は必ず目の届く場所にいることを心がけてください。

Q.使用済みのライターでも売却可能ですか?
A.使用済みのライターの売却はトラブルの原因となるので止めましょう。

まとめ

今回は使い捨てライターの正しい処分方法についてご紹介しました。ライターをそのまま処分すると危険なので、必ず自治体の指示に従ってガス抜きを行ってから破棄しましょう。たとえ見た目にガスが入っていないようでも、念のために必ず行ってください。また、使い捨てライターは自治体によってゴミの分類が違うので、処分の際には自治体ホームページを参照しましょう。今回ご紹介した情報をぜひ参考にして、正しくライターを処分してくださいね。