葬儀社の選び方を知りたい! 後悔しないコツと注意点を教えます!

葬儀社の選び方でお悩みではありませんか? 大切な親族の葬儀を無事に行うためにも、信頼できる葬儀社を選びたいですよね。しかし、数多くの葬儀社の中から、どんな基準やポイントで選ぶといいのか、よく分からないことでしょう。それに、親族が亡くなった後は、すぐに葬儀社を手配する必要があります。

そこで今回は、葬儀社の選び方について詳しく解説しましょう。

  1. 葬儀社にはどんな種類がある?
  2. 葬儀社を選ぶタイミングはいつ?
  3. 葬儀社を探す方法は?
  4. 信頼できる葬儀社を選ぶポイントは?
  5. 葬儀社から見積もりを取る際に注意すべきこと
  6. 葬儀社の選び方に関するよくある質問

この記事を読むことで、信頼できる葬儀社を選ぶポイントや注意点がよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.葬儀社にはどんな種類がある?

最初に、葬儀社の主な種類について見ていきましょう。

1-1.葬儀専門業者

葬儀専門業者とは、通夜や葬儀などの葬祭関連を専門に取り扱う業者のことです。専門性が高く、葬儀に関する知識や経験が豊富にある業者が多くなります。特に、古くからのしきたりや伝統にならって葬儀を行いたいときは、心強いことでしょう。また、細かな要望に応えてもらいやすいのもメリットです。ただし、小規模の業者では葬儀費用が割高になったり、希望日に日程が埋まっていて葬儀ができなかったりすることもあります。

1-2.冠婚葬祭業者

冠婚葬祭業者とは、葬儀部門と結婚式部門を同時に運営している業者のことです。経営母体は共通でも、部門が完全に分かれているため、葬儀と結婚式が同じ場所で行われることはありません。冠婚葬祭業者のメリットは、会葬返礼品や仕出し料理などの手配をグループ会社で一括管理していることにより、安くできることなどがあります。また、大小さまざまな葬儀に対応しやすいのもメリットでしょう。反面、葬儀の進行が形式的になりやすい点や、細かな配慮に欠ける業者が混在するのがデメリットです。

1-3.葬祭業周辺業者

葬祭業周辺業者とは、葬儀中や葬儀後に必要になるものを取り扱う業者のことです。主に、以下のような種類があります。

  • 墓地管理業者
  • 仏壇・仏具販売業者
  • 生花業者
  • ギフト用品業者

2.葬儀社を選ぶタイミングはいつ?

葬儀社を選ぶ主なタイミングをご紹介します。

2-1.終活を行うとき

最近は、自分が亡くなった後のことを考え、生前に終活を行う人が増えています。終活とは、自分のこれまでの人生を振り返ると共に、遺産や所持品の処分方法、通夜や葬儀の希望などを整理することです。終活の際に葬儀社を選んでおけば、遺族の負担を減らすことができます。また、生前なら葬儀社の互助会に入会できるため、葬儀費用を抑えたい場合にも有効です。

2-2.余命宣告を受けたとき

余命宣告を受けたときも、葬儀社を探すタイミングです。余命宣告はつらいことですが、死を前提にしているからこそ、自分の意思で葬儀社を決めることができるとも言えます。数か月程度余裕があれば、複数の葬儀社を比較してベストなところと契約することが可能です。本人が直接手続きするのが難しくても、家族がサポートすれば問題なく契約できるでしょう。自分らしく人生の終わりを迎えるためにも、悲しんでばかりいられません。

2-3.親族や知人が亡くなったとき

親族や知人が亡くなったときは、人が死ぬことについて深く考える機会になります。葬儀社を選ぶタイミングとしても、最適と言えるでしょう。親族や知人の葬儀に参列して感心した点や今一つだった点を参考にすると、葬儀社選びに失敗しにくくなります。葬儀社名を覚えておき、後日ホームページをチェックするなどの方法で詳細を調べてみるといいでしょう。

3.葬儀社を探す方法は?

葬儀社を探す主な方法を詳しく見ていきましょう。

3-1.病院から紹介してもらう

家族が病院で亡くなった場合は、提携先の葬儀社を紹介してもらえることがあります。病院で亡くなると、なるべく早く遺体を引き取ってもらう必要があるからで。特定の葬儀社を決めていないのなら、病院に紹介してもらったところにするのもいいでしょう。ただし、自宅から最寄りの葬儀社を紹介してもらえるとは限りません。また、葬儀費用やサービス内容などは、ある程度妥協することになるでしょう。

3-2.友人や知人の紹介を参考にする

友人や知人で家族の葬儀を行ったことがある人に紹介してもらったり、意見を参考にしたりするのもよい方法です。評判がよい業者でも、実際に利用した人によっては印象が異なることがあります。どこに不満があったのか、どんな点がよいと思ったのか、詳しく聞かせてもらいましょう。

3-3.葬儀社のホームページを検索する

葬儀社のホームページを検索してみるのもおすすめします。今は、多くの葬儀社が自社ホームページを持っている時代です。地域名と併せて検索すれば、葬儀社の詳細が簡単に分かります。中には、見積もりや式場見学の申し込みをホームページで受け付けているところも多いのです。また、ホームページが見やすいか、知りたい情報が分かりやすく掲載されているかもチェックしてください。親切な葬儀社では、知りたい情報がどこにあるか分かりやすく親切な設計になっています。

3-4.電話帳・テレビCM・チラシなどで探す

電話帳・テレビCM・チラシなどの宣伝を参考に、葬儀社を探すこともできます。近隣にどんな葬儀社が存在するか、確認するのに便利です。ただし、どんな葬儀社も宣伝ではよい部分だけをアピールしています。そのため、実際に利用したときに、宣伝でのよいイメージと大きなギャップが生じることがあるので気を付けましょう。

4.信頼できる葬儀社を選ぶポイントは?

信頼できる葬儀社を選ぶポイントを詳しく解説します。

4-1.依頼者の立場になって提案してくれる

予算や希望を伝えたときに、依頼者の立場になって提案してくれる業者を選びましょう。中には、依頼者の都合を聞かずに、利益率の高いプランや高額なオプションを強引にすすめてくるところもあります。また、契約時によく考える時間を与えてもらえず、即決を促されることもあるので気を付けましょう。葬儀は、遅くとも契約を交わしてから2~3日以内に行われます。葬儀社が急いで契約を交わしたい事情も分かりますが、じっくり検討する時間も必要です。

4-2.支払期日に余裕がある

葬儀費用の支払期日に余裕があることも、信頼できるポイントの一つです。葬儀費用は、数十万~数百万円になることが多く、遺族にとっては大きな負担になります。しかし、支払期日に余裕があれば、参列者からの香典を充てたりそのほかの方法で費用を工面したりしやすいでしょう。なお、最近ではクレジットカードでの支払いができる葬儀社も増えているので、確認してみてください。

4-3.利用者からの評判がいい

信頼できる葬儀社は、利用者からの評判がいいことが特徴と言えます。葬儀は、遺族にとって故人を見送るための大切な儀式です。当然ながら、親切にしてもらった葬儀社のことは、よい評判につながります。大切な家族を亡くした直後は、心身共に大きな疲労を抱えているため、葬儀社に親切にしてもらったかどうかが強く印象に残るのです。故人を気持ちよく送り出すためにも、評判がいい葬儀社が一番でしょう。

4-4.立地が近いことも外せないポイント

いくら信頼できる葬儀社でも、自宅から遠方になり過ぎると何かと不便です。なるべく自宅から立地が近い業者を選ぶようにしましょう。遠方になり過ぎると、葬儀の打ち合わせを行う際や遺族や親族・参列者が葬儀に出向くのが大変です。葬儀後の支払い手続きや今後の法事のことを考えれば、自宅から近い葬儀社を選ぶことをおすすめします。

5.葬儀社から見積もりを取る際に注意すべきこと

葬儀社から見積もりを取るときは、注意すべきことがいくつかあります。

5-1.固定費と変動費の違いを理解する

葬儀にかかる費用には、固定費と変動費があります。詳しくは、以下を参考にしてくてください。

  • 固定費:火葬費・式場使用料・遺体保管料など
  • 変動費:会葬返礼品費・飲食費・車両手配費など

変動費は、葬儀に参列する人数で上下します。そのため、見積もりで提示された金額と実際の請求金額に差異が生じることが多いので覚えておきましょう。

5-2.予算内で組んでもらう

葬儀社に見積もりを依頼するときは、予算内で組んでもらうようにしましょう。お金をかけた分、豪華な葬儀になることは事実です。しかし、予算には限りがあり、いくらでも出せるとは限らないでしょう。それに、葬儀社としてはできるだけ高額契約を取り付けたいため、何も言わずに見積もりを依頼した場合、予算を大幅に超えてしまうものです。

5-3.不明な点は必ず確認する

見積もりをもらったら内容をすぐにチェックし、不明な点がないか確認してください。不明な点があるときは、必ず担当者に連絡し説明してもらいましょう。単なる誤記であっても、再度見積もりをもらってください。また、納得できる説明をしてもらえない、再度見積もりを出してくれないなどの場合は取り引きを中止し、ほかの葬儀社を検討したほうがよいでしょう。

6.葬儀社の選び方に関するよくある質問

最後に、葬儀社の選び方に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.知人に紹介してもらった葬儀社が気に入らないのですが?
A.残念ながら、知人にはよい葬儀社であっても、自分たちには相性が悪いこともあるでしょう。知人に一言断りを入れ、ほかの葬儀社を探してください。

Q.49日法要や1周忌法要も同じ葬儀社に手配してもらうべきか?
A.一概には言えません。49日法要や1周忌法要は、菩提(ぼだい)寺や自宅で行う例が多く、葬儀社での手配が必要になるとは限らないからです。なお、地域によっては、初盆(初めて迎えるお盆)を盛大に行うことがあるので、必要に応じて相談してみるといいでしょう。

Q.互助会に加入中の葬儀社を選ぶメリット・デメリットは?
A.以下を参考にしてください。

メリット

  • 葬儀費用が安くなる
  • 葬儀に必要な手配が簡単に済む
  • 互助会加入者特典でオプション仕様を選べることがある

デメリット

  • 葬儀社が限定される
  • ほかの葬儀社を利用した場合互助会費がムダになる

Q.葬儀社の支払いでクレジットカードを利用するときの注意点は?
A.クレジットカードの利用限度額を超えないか、事前に確認しておきましょう。クレジットカード会社に連絡して、一時的に利用限度額を増やしてもらうことも可能です。なお、クレジットカードは、必ず業者の事務所で提示して処理してもらいましょう。担当者が自宅などでクレジットカードを一時預かりをする業者は、不正利用の可能性が残ります。

Q.家族葬を予定している場合に気を付けるポイントは?
A.葬儀社を選ぶときに、家族葬を行っているか確認しましょう。家族葬はごく身内だけで行うシンプルな葬儀で、葬儀社の利益が少なく、取り扱いがないケースも見られます。

まとめ

今回は、葬儀社の選び方について詳しく解説しました。葬儀社を選ぶときは、葬儀費用・サービス内容・立地などあらゆる点をチェックし、総合的に判断することが大切です。また、時間に余裕があるときに葬儀社選びをしておくことをおすすめします。たとえば、終活をする、余命宣告を受けた、親族や知人が亡くなったタイミングで考えてみるといいでしょう。数多くの葬儀社の中から信頼できる業者を選び、スムーズに葬儀を行うためにも、この記事を参考にして後悔しないようにしてください。