引っ越しの一時預かりサービスとは? トランクルームを活用する方法も紹介

「引っ越しの一時預かりサービスとはどんなサービスなのか?」「費用はいくらぐらいかかるのか」など、一時預かりサービスについて疑問や悩みを抱いている方は多いでしょう。引っ越しの整理が間に合わなかったり、とりあえず荷物を保管したりしたいときに便利なサービスです。

本記事では、そんな引っ越しの一時預かりサービスのメリット・デメリットなどを解説します。

  1. 引っ越しの一時預かりサービスはどんな場合に必要?
  2. 引っ越し業者の一時預かりサービスの利用方法は?
  3. 引っ越しの一時預かりでトランクルームを使う方法
  4. 引っ越しの一時預かりサービスに関してよくある質問

この記事を読むことで、引っ越しの一時預かりサービスが役立つ場面や利用方法などが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.引っ越しの一時預かりサービスはどんな場合に必要?

まずは、引っ越しの一時預かりサービスがどんな場合に必要なのか、主な方法など基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.退去と入居のタイミングが合わないとき

不動産業者との確認不足やトラブル等で、退去と新居への入居とタイミングが合わないときがあります。一時預かりサービスは、退去後、新居に入るまで日数がある際に便利なサービスといえるでしょう。自分自身は友人や知人の家に泊まることができたとしても、すべての荷物を運び込むことはできません。一時預かりサービスを利用すれば、荷物を預けて自分の身だけ友人の家に泊まることができます。入居日までの短期間でも荷物を預けることができるのは、大きな魅力といえるでしょう。

1-2.自宅のリフォームや転勤時

大規模なリフォームを行う場合、邪魔になる荷物を一時預けることができます。リフォームで置けなくなったモノを一時的に保管する場所としても、一時預かりサービスが大いに役立つでしょう。自宅をリフォームする間だけ荷物や家具を預けたいというケース、サービスを利用する人がいます。また、期間が決まった転勤でいずれ戻ってくる予定でも、旧居は賃貸物件として貸し出すために荷物を置くことができないケースも一時預かりサービスが便利です。そのほか、赴任先や入居先が決まっていないという場合でも、一時預かりサービスが役立ちます。

1-3.すぐに使わない家電や家具も預けることができる

引っ越しの一時預かりサービスは、すぐに使わない家具や家電などの荷物も預けることができます。引っ越し当日まで整理が間に合わず、処分するか保管するか悩む時間もないという場合には、一時保管場所としてサービスが役立つでしょう。大型荷物でも少しの荷物だけだとしても、預けることは可能です。使う人のニーズに合わせて、いろいろな使い方ができる一時預かりサービスもあります。

1-4.引っ越し業者の預かりサービスとトランクルーム

引っ越しの一時預かりサービスとしては、引っ越し業者の預かりサービスとトランクルームの2つがあります。ここでは、それぞれの概要を解説しましょう。

1-4-1.引っ越し業者の預かりサービス

大手の引っ越し業者では、荷物の一時預かりサービスを行っています。ほとんどの引っ越し業者がオプションとして有料となっていますが、引っ越し当日に要らない荷物が出たり、整理が間に合わなかったりするときにすぐ預けることが可能です。保管期間はトランクルームよりも短めな点が特徴となります。

1-4-2.トランクルーム

倉庫会社が管理しており、預けるモノのサイズや量に合わせて収容力を選ベるのがトランクルームです。トランクルーム=屋外のコンテナというイメージがあるかもしれませんが、最近ではビルやマンションの一角を利用した屋内型のトランクルームもたくさん登場しています。月額制になっているのが一般的です。

2.引っ越し業者の一時預かりサービスの利用方法は?

それでは、引っ越しの一時預かりサービスの利用方法について解説します。

2-1.引っ越し当日に預けることができる

引っ越し業者の一時預かりサービスを利用する大きなメリットは、引っ越し当日にすぐ荷物を預けることができる点です。急に不用品が出てきたり、新居に入りきれなかったりする場合、一時的な保管場所として引っ越し業者に一時預かりが依頼できます。引っ越し業者によって具体的な流れは異なりますが、引っ越し業者が作業を行うことになる家財搬出や不用品引き取りの際にサービスを利用することになるでしょう。

2-2.保管期間が短く、費用が高い

引っ越し業者の一時預かりサービスは、保養期間が短く、費用が高めというデメリットがあります。たとえば、アート引っ越しセンターの場合、保管期間に応じた保管料および入庫・出庫の際にかかる運搬作業費・希望のオプションサービス費用などを負担しなければなりません。1回の手続きで引き取り・保管・配送が済むのは大きなメリットですが、一時預かりをしたら自由に荷物の出し入れができなくなります。また、一時預かりの期間によって保管方法が異なるので、デリケートで壊れやすい荷物は向いていないといえるでしょう。

2-3.費用は1か月あたり15,000~20,000円

どのような荷物を預けるのか・どのくらいの量になるのか・期間はいつまでかによって異なりますが、単身者の場合の費用は1か月あたり15,000~20,000円程度が目安です。値段を安く設定している引っ越し業者なら12,000円程度からスタートしますが、高い業者になると50,000円ほど費用がかかる場合もあります。家族の人数が多くなるほど荷物量も増えるため、50,000円程度は目安に入れておいたほうがいいでしょう。

2-4.サイズや量・中身をしっかりと確認する

引っ越し業者の一時預かりサービスを利用する際は、預ける荷物のサイズや量をしっかりと確認することが大切です。見積もり時に、サイズや量などをきちんと引っ越し業者に伝えてください。実際に、正確な内容が伝わっていなかったせいで「預けたい荷物が倉庫に入りきれなかった」「業者が保管できない荷物だった」というトラブルが起きています。また、どのようなモノを預けるのか、すり合わせのために確認してもらいましょう。

3.引っ越しの一時預かりでトランクルームを使う方法

ここでは、引っ越し業者の一時預かりでトランクルームを使う方法とポイントなどを解説します。

3-1.引っ越し業者よりも費用がお得

トランクルームの大きなメリットは、引っ越し業者よりも低費用で利用できる点でしょう。主に、トランクルームは屋内型と屋外型の2種類がありますが、どちらも預けたい荷物のサイズや量によって自由に大きさを選ぶことができます。また、屋内型はセキュリティーや湿度・温度などの管理・防犯設備が行き届いているので、引っ越し業者で預かってもらえないモノも預けることができるでしょう。最近では、屋内型でも荷物が搬入しやすいようにエレベーターや駐車場がついているところもあります。費用を最小限に抑えることができるのは大きなメリットです。

3-2.預けたい荷物を自分で搬入する・解約手数料などがかかる

引っ越し業者の一時預かりサービスとは違い、荷物の出し入れが自由にできる・追加費用がかからないので長期間預ける場合は使い勝手がいいなどのメリットがあります。ただし、自分で荷物を搬入しなければならない・解約手数料やカギの交換代などを請求されることがあるというデメリットもあるので注意が必要です。業者によっては、契約時に火災保険・盗難保険などの保険料や資金などが発生することもあります。後でトラブルにならないためにも、事前の確認が重要です。

3-3.料金の相場は広さや立地によって異なる

さまざまな広さのトランクルームがあるので、費用もバラバラです。駅近などの立地や屋内型か屋外型かによっても費用が異なりますが、大まかな目安を以下にピックアップしました。

  • たたみ3畳:約16,500~40,000円
  • たたみ4畳:約21,000~53,000円
  • たたみ5畳:約30,000~60,000円
  • たたみ8畳:約45,000~90,000円
  • たたみ13畳:約50,000~100,000円

ロッカーサイズなら数千円で借りることができるところもあります。基本的に、トランクルームは月額制となっているため、毎月に使用料を支払う仕組みです。業者によっては、管理費や手数料などを請求するところもあるので、月額料金だけでなく初期費用も確認する必要があります。

3-4.トランクルーム業者選びのポイント

どの業者のトランクルームを利用すればいいのか分からない・どこを選ぶべきなのかと悩んでいる方は、以下のポイントに注目してください。

  • さまざまな広さのトランクルームがそろっているか
  • 料金体系が明確になっているか
  • 空調設備や防犯設備が整っているか
  • 近くに駐車場があるか
  • 搬出しやすい入り口やドアになっているか
  • 管理費用や手数料などがかからないか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか

預けたい荷物の大きさや種類などによって、選択すべきトランクルームが異なります。まずは、預けたいモノをハッキリさせた上で、ぴったりなトランクルームを選んでください。

4.引っ越しの一時預かりサービスに関してよくある質問

引っ越しの一時預かりサービスに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.引っ越し業者の一時預かりサービスとトランクルーム、どちらを利用すべきか?
A.預けるモノや期間によって異なります。預ける期間が短く、そこまで荷物の量も多くないという方は、引っ越し業者の一時預かりサービスがおすすめです。トランクルームのほとんどは月額制で利用料を支払うことになるため、長期間荷物を預けたい方向けといえるでしょう。どちらのほうがお得なのか、見積書を比べながら判断してください。

Q.引っ越し業者の一時預かりサービスで預けることができないモノは?
A.引っ越し業者によって異なりますが、ピアノ・オルガン・車・バイクなど大型のモノは預けられないケースがほとんどです。運搬や搬出が困難で手間がかかるので、引っ越し業者は預かりNGとなっています。また、美術や工芸品・骨とう品などのデリケートなモノ、現金・貴金属・有価証券といった価値があるモノも預かりNGとなっているので要注意です。

Q.トランクルームで荷物を保管する際の注意点は?
A.引っ越し業者の一時預かりサービスで預けることができないモノが保管できますが、トランクルームにも保管できないモノがあります。たとえば、ガソリンなどの危険物です。空調設備が整っていたとしても危険物があると、ほかの保管物まで危険をさらしてしまう恐れがあります。また、貴重品や生モノ・生き物類も預けることができません。

Q.レンタル収納スペースとコンテナの違いは?
A.レンタル収納スペースは、マンションやビルなどの一室に間仕切りを立てて荷物を保管する場所です。一方、コンテナはレンタル収納スペースよりも費用を安く抑えることができますが、屋外型なので空調設備や防犯設備がありません。また、湿気の被害に遭(あ)い、大切な荷物にカビが生える可能性があります。大切なモノは、屋内型のレンタル収納スペースを選ぶといいでしょう。

Q.トランクルームを利用する大まかな流れは?
A.大まかな流れは以下のとおりです。

  1. 利用したいトランクルームの業者にホームページまたは電話で問い合わせる
  2. 見積書を確認して本格的に申し込み、契約関連の書類を受け取る
  3. 管理会社による審査に通ったら、初期費用を支払う
  4. 契約が成立し、管理会社からカギを受け取る

なお、個人でトランクルームを契約する場合、本人確認のための本人確認書類(免許証等)が必要です。そのほか、名前の印鑑・勤務先の情報・緊急時の連絡先も記入が必要となります。具体的な流れに関しては、事前に業者へ問い合わせて確認してください。

まとめ

引っ越しの一時預かりサービスとは、荷物を一時的に倉庫やトランクルームなどで預かり保管するサービスのことです。引っ越しで新居に入らないモノが出てきたり、荷物の整理が間に合わなかったりした場合、一時預かりサービスが大いに役立ちます。ただし、引っ越し業者によっては費用が高く、期間が延びるほど高額になりがちです。長期間預かってもらいたいのなら、トランクルームを活用するといいでしょう。トランクルームは月額制となっており、お手頃価格から利用可能です。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。