日当たりが悪い部屋を何とかしたい

【解決!】日当たりが悪い部屋を何とかしたい!明るくするための対策と方法は?

家を明るくするための対策と方法

部屋の日当たりが悪い、できたらリビングを明るくしたい。でも、どんな対策をすればいいのかわからない。そんな方のために、耳寄りな情報をお届けします。

暗いお部屋も、工夫しだいで明るくすることは可能です。明るい部屋は、心も明るく健康にしてくれます。ぜひ、トライしてみてください。

  1. 部屋を明るくしたい!
  2. 部屋が暗くなる原因
  3. 部屋を明るくする方法
  4. 日当たりをめぐるトラブル

1.部屋を明るくしたい!

部屋は明るくしたい

日本は、地球の北半球にあります。ですから、日当たりがいい部屋は南向き。最も日当たりが期待できる方向です。

東向きだと午前中は直射日光が得られます。朝は、すがすがしい光が入ってきて、快適な寝覚めになるでしょう。西向きは、午後から夕方にかけて日当たりが期待できます。夏の日の西日は強烈。でも、夕日を見るのが好きだという方が多いのも確かです。ひと言で日当たりがいいといっても、理想とするのは人それぞれでしょう。

しかし、北向きの部屋だと、直射日光によって明るさを確保するのは、ほとんど無理。南向きの部屋に比べて、暗くなってしまいます。しかも、冬になると寒い!おまけに、ジメジメした部屋になり、カビが生えたりすることも。

ライフスタイルの変化で、明るい部屋が一番という方ばかりではなくなりました。むしろ、明るくない方が落ちつくという方も多くいます。

でも、健康や衛生のことを考えると、やはり、太陽光が入り明るい部屋にしたいものです。特に、子育て世代のご家族には、子供部屋やリビングを明るくすることをおすすめします。

南向きに近い部屋を長く過ごすリビングなどにするのがおすすめなんですね。
はい。逆に寝室は北向きでもデメリットが少ないでしょう。

2.部屋が暗くなる原因

部屋が暗くなる原因

部屋が暗くなる原因は、いうまでもなく日当たりが悪いからです。原因は、次のようなことが考えられます。

  • 部屋の向きが悪い(北向きなど)。
  • 日が当たる方向に開口部(窓)がないか、窓が小さい。
  • 隣の建物と近接している。
  • 前面にある道路が狭い。
  • 前に高い建物がある。
  • 軒や庇(ひさし)、上の階にあるベランダが光を遮っている。

いずれにしても、そのままでは部屋が明るくなることはありません。明るくするためには、採光を確保するなど、何らかの対策が必要です。

南向きの部屋でも何らかの原因で暗くなることがあるんですね。
はい。一戸建ての場合は、庭木の育ちすぎで部屋が暗くなることもあります。

3.部屋を明るくする方法

部屋を明るくする方法

部屋が暗くなっている原因は、簡単にわかるでしょう。問題は、明るくするための方法です。次のような対策をしてはいかがでしょうか。きっと明るい部屋に生まれ変わるはずです。主に、戸建て住宅のリビングを想定しましたが、一部は、マンションでもできます。

3-1.窓を大きくするか、新たにつくる

リビングを始め、お部屋には窓があります。でも、窓が小さくて日当たりが悪くなっていませんか?そんなときには、窓を大きくしましょう。たとえば、リビングならば、窓をリビングの幅いっぱいに広げたり、天井の高さまで高くしたりする方法があります。見違えるほど、明るくなるはずです。あるいは、日が当たる方向が壁になっていたら、新しく窓をつくる方法もあります。

ただし、注意も必要です。壁に手を加えることになるので、耐震性能が劣化する心配があります。また、工事のできばえによっては、水が浸入してきて住まいが傷んでしまうことも。ですから、必ず、建築構造の専門家やリフォームに実績がある会社に相談してください。

3-2.屋根にトップライトをつける

リビングの上が屋根の場合や吹き抜けがある場合には、屋根にガラス瓦などでトップライト(天窓)をつけると、直射日光を取り込むことができます。ただし、天井がある場合には、撤去が必要です。その分、費用は割高になります。構造・安全性に問題を生じる可能性もあるため、プロに相談しましょう。

3-3.ガラスブロックをつける

光を透過するガラス製品には、ガラスブロックもあります。ガラスブロックとは、ガラスでつくられた中空の建築用ブロックのことです。採光に優れ、断熱・遮音効果が高い特徴があります。壁だけでなく屋根や床に使うことも可能。確実に部屋を明るくすることができます。建物の構造に影響しない範囲で取り付けてください。

3-4.太陽光採光システムを設置する

太陽光採光システムを設置してはいかがでしょうか。屋根に集光装置を取り付けて光を集めます。集めた光は、明るくしたい部屋に自由に導くことが可能です。自然の光を、人工的な装置で取り入れるアイデア製品といえます。

太陽光採光システムを使えば、たとえ2階建ての住宅であっても、1階部分の部屋を明るくすることも可能です。しかも、住宅の構造・安全に影響をするような工事もないので、安心感があります。

システムそのものは数10万円からあるようです。検討してみてはいかがでしょうか。

3-5.光の反射を利用する

直射日光が無理ならば、光の反射を利用する手もあります。たとえば、部屋の前にあるベランダや庭に白い砂や砂利を敷くと、光を反射して部屋を明るくすることが可能です。費用をかけずに、自分で手軽にできる方法なので、試してみる価値は十分あります。

3-6.内装・インテリアを工夫する

部屋の内装・インテリアを変えることで、お部屋を明るくしたり、明るいイメージにすることができます。部屋に直接、自然光を取り入れられないときには、ぜひ実践してみてください。

  • 壁は白色系統の色に:白い壁紙にすると、照明の光を反射し、明るい部屋になります。家具なども白色系統にすると、もっと効果的です。また、照明を壁に当てると、反射で明るくなります。
  • 窓の反対側に鏡を置く:窓から入ってくる光を反射し、まるで窓ができたように明るくなります。
  • カーテンではなくシェードに:カーテンのような重厚さはなく、布地を通して優しい光を部屋に取り込んでくれます。
  • 床にマットを敷く:リビングを始め、フローリングの部屋が増えてきました。色は茶系統がほとんどです。ところが、茶色だと光を反射しないので暗いイメージになりがち。フローリングの上に、茶色よりも明るい色のマットを敷くと、明るくなります。
  • サンキャッチャーをつける:クリスタルガラスなどでつくられた光のアクセサリー。太陽の光を小さな虹のように部屋の中に運び込んでくれます。直射日光が当たる場所でないと効果的でないことと、大きな採光ができないのが難点。でも、光のインテリアとして利用できます。
部屋を明るくする方法はいろいろあるんですね。
はい。予算やライフスタイルに合わせて最善の方法を選びましょう。

4.日当たりをめぐるトラブル

日当たりをめぐるトラブル

日本で、日当たりが全くない住宅というのは、ないといっていいでしょう。問題は当たり方や当たる時間。かつては、日当たりをめぐってさまざまなトラブルがありました。裁判になった例は数え切れないほどです。

今日でもトラブルは多くあります。でも、かつてと異なるのは、日照権が認められていることです。日照権とは、わかりやすくいうと、建築物の日当たりを確保する権利のこと。1日のうちで、最低でも何時間かの日照時間が得られる権利があります。

具体的には、日影規制。各自治体で条例が定められています。保証される日照時間は、お住まいの地域ごとにさまざまです。冬至の日の午前8時から午後4時(北海道は午後3時まで)までの間に、最低でも2時間の日照時間は得られると理解しておくといいでしょう。

対策をしたので部屋が明るくなった。あるいは、もともと日当たりがいいので、何の問題もない。そんなお住まいでも、いつ日当たりの問題が発生するかわかりません。明日になったら、高層マンション計画がもちあがり、将来、日当たりが悪くなる心配だってあるのです。こうしたトラブルは全国で数え切れないほどあります。

そんなときに対応するためにも、日照権のことも理解しておいていただきたいものです。

日照権は主張できるんですね。
はい。また、近隣住人の日照権を妨げないよう、建て増しやリフォームの際は気をつけましょう。

まとめ

採光をよくすることは、部屋を明るくしてくれるだけでなく、心も明るくしてくれます。

日当たりが悪い部屋を、自然の光で明るくするための対策や方法を中心に紹介しました。明るくするための基本は、窓を大きくすること、日当たりがいい方向の壁に、新たに窓を設置することです。直接、太陽の光を採り入れたいときには、屋根から採光する方法もあります。

さらに、手軽に部屋を明るくする方法も紹介しました。採光をよくすることは、部屋を明るくしてくれるだけでなく、心も明るくしてくれます。上手に光を採り入れることで、心地よい暮らしを実現してください。