排水口の具体的な掃除方法ときれいな状態を維持するコツを詳しく紹介

排水口は汚れが残りやすいものです。放置してしまうと悪臭やつまりが発生するため、こまめに掃除をすることが求められます。とはいえ、どうやって掃除したらいいのか、つまりが起きている場合はどうすべきかなど、分からない点も多いでしょう。排水口の掃除を検討されている方は、正しい掃除方法を覚えておくと安心です。

そこで、本記事では、排水口が汚れる原因や具体的な掃除方法をご紹介します。

  1. 自宅の排水口をチェックしよう
  2. 排水口が汚れる原因は?
  3. 排水口の掃除方法
  4. 排水口がつまった場合の対処法
  5. 排水口をきれいな状態で維持するコツ
  6. 排水口の掃除に関するよくある質問

自宅には、さまざまな場所に排水口があります。つまりが起きる前にこまめな掃除を実践しましょう。また、掃除方法と併せ、つまりが起きた場合の対処法やきれいな状態を維持するコツも覚えておいてください。

1.自宅の排水口をチェックしよう

まず、自宅のどんなところに排水口があるのかチェックしてみましょう。

1-1.キッチン

キッチンは、調理後の油や食品カスなどが汚れとなって残りやすい場所です。つまりを誘発する恐れもあります。カビが発生するリスクが高いため、衛生面を考慮し、こまめな掃除を実践しましょう。

1-2.お風呂

お風呂は、石けんカス・髪の毛・皮脂などが絡み合い、排水口に残ります。ぬめり・カビ・悪臭などの原因となるのに加え、排水の流れが悪くなり、逆流する恐れもあるでしょう。定期的に汚れを取り除き、排水がきちんとなされるようにすることが大切です。

1-3.洗面所

洗面所は、髪の毛・ホコリ・ゴミなどが付着しやすい場所です。歯磨き粉など粘度があるものも流す場所であるため、つまりが起こるリスクが高いでしょう。1日1回はゴミや汚れを取り除き、きれいな状態を維持することが大切です。

1-4.洗濯機

洗濯機の排水口は、汚水とともに洗剤カスや繊維などが流れ、定着しやすいので注意が必要です。掃除せずに放置すると、排水の流れが悪くなり、汚水が室内にあふれ出てしまう可能性があります。

2.排水口が汚れる原因は?

排水口が汚れる原因を考えていきましょう。

2-1.食品カス

食品カスは、キッチンや台所を使った後に残り、汚れとなって定着します。食品カスが残っていると、雑菌が繁殖し、カビや害虫の発生を後押しするので注意が必要です。食中毒などのリスクも高まります。キッチンや台所は、常に衛生的な環境を維持できるよう意識しましょう。

2-2.石けんカス・洗剤カス

石けんカスや洗剤カスも、汚れの原因となります。特に、お風呂や洗面所は石けんカスが残りやすい場所です。水垢(みずあか)などと絡み合い、より頑固な汚れとなるので注意しましょう。使ったらぬるま湯のシャワーで流すなど、石けんカスや洗剤カスが残らないよう工夫が必要です。

2-3.髪の毛

髪の毛は、汚れとなるだけでなく、ホコリなどと絡まり合ってぬめりやつまりを誘発します。排水の流れが悪化し、汚水が逆流してしまう可能性もあるため、髪の毛はこまめに取り除きましょう。

2-4.皮脂

皮脂は肉眼で確認できなくても、少しずつ蓄積していくので注意してください。皮脂は頑固にこびりつき、落としにくい汚れとなります。雑菌のエサとなり、カビの繁殖を後押ししてしまうため、きちんと掃除することが大切です。

3.排水口の掃除方法

排水口の具体的な掃除方法をご紹介します。

3-1.パーツを分解して掃除する

排水口を掃除する際は、パーツを分解したほうがいいでしょう。パーツとは、排水口カバー・ゴミ受け・排水トラップなどを指します。分解することで、細かな部分までしっかり掃除ができるようになるでしょう。

3-2.洗剤と歯ブラシでこすり洗い

パーツを分解したら、洗剤と歯ブラシでこすり洗いをしてください。洗剤は、食器用洗剤や住宅用洗剤などを使うといいでしょう。歯ブラシで隅々までこすって汚れを落とし、清潔な水でしっかりすすいでください。

3-3.洗剤成分が残らないように注意する

掃除後のパーツをすすぐ際、洗剤成分が残らないよう注意し、しっかり洗い流してください。洗剤成分が残っていると、再び排水口が汚れる原因となります。

3-4.塩素系漂白剤を使って除菌する

排水口の掃除をする際、塩素系漂白剤で仕上げる方法があります。塩素系漂白剤は除菌効果があるため、排水口のカビなどを防ぐのに役立つでしょう。使用後は、しっかり水ですすいでください。また、塩素系漂白剤は刺激が強いので、必ず手袋を装着し、換気を行いながら使用することをおすすめします。有毒ガスの発生などを考慮し、ほかの洗剤と併用は避けてください。

3-5.重曹とクエン酸で掃除する

重曹とクエン酸を組み合わせた掃除方法があります。重曹は安価で入手できるのに加え、洗浄効果が高いのがメリットです。排水口に重曹をたっぷりふりかけ、クエン酸を溶かした水を上からかけましょう。重曹にクエン酸水が加わると発泡作用が起き、排水口の汚れを柔らかくして落とします。短時間で汚れ落としができるため、掃除の時間を大幅に短縮できるでしょう。

4.排水口がつまった場合の対処法

排水口がつまった場合、どのように対処すればいいのでしょうか? 具体的な対処法をご紹介します。

4-1.異物を取り除く

異物が原因で排水口のつまりが起きている場合は、異物を最初に取り除きましょう。手が届く範囲であれば、手を入れて異物を取り出すことができます。ただし、排水口に手を入れる際、ケガをしないよう注意してください。排水口の奥に入り込んでいる場合は、器具などを使って取り出すといいでしょう。

4-2.パイプクリーナーを使う

市販のパイプクリーナーを使い、つまりを解消する方法があります。パイプクリーナーは、排水口の掃除をした後がおすすめです。排水口にパイプクリーナーを流し込み、記載されている内容に従って一定時間放置した後、水もしくはぬるま湯をかけましょう。流れがスムーズになれば、つまりが解消しています。

4-3.ペットボトルを使う

ペットボトルを使い、つまりを解消する方法があります。排水管にペットボトルをくっつけ、ペットボトルを数回押してください。圧縮した空気が排水管に流れ込み、つまりが解消されるでしょう。適切に効果を得るためには、排水管とペットボトルにすき間ができないようにすることが大切です。

4-4.ワイヤーブラシを使う

ワイヤーブラシを使い、つまりの原因となっている汚れを取り除く方法があります。ワイヤーブラシは、ホームセンターなどで市販されているので活用してみてください。排水管の中をしっかり掃除でき、隅々まで汚れを取り除くことができます。

4-5.つまりがひどい場合は業者へ依頼しよう

上記の方法でつまりが解消されない場合は、排水管に問題が発生しているケースがあります。つまりがひどい場合は、無理に自分で解決しようとせず、業者へ依頼することも検討してみてください。

5.排水口をきれいな状態で維持するコツ

排水口の掃除をしたら、きれいな状態を維持できるよう努力しましょう。良好な状態を維持するコツなどをご紹介します。

5-1.使ったら掃除をする

排水口をきれいな状態で維持するためには、使ったら掃除をする習慣を身につけることが大切です。普段から掃除を習慣化していれば、排水口の大掛かりな掃除をしなくて済みます。汚れが定着する前に取り除くことができ、常にきれいな状態を保(たも)つことができるでしょう。

5-2.少なくとも週1回はお手入れをする

毎日掃除ができない場合は、少なくとも週1回はお手入れをするよう心がけてください。掃除とともにパイプクリーナーなどを取り入れることで、つまりが起こりにくい環境にすることができます。

5-3.アルミホイルを活用する

アルミホイルを丸め、排水口のゴミ受けに入れておくと、ぬめりや汚れの防止効果を発揮してくれます。消臭や抗菌作用も期待できるでしょう。アルミホイルが排水口の汚れ防止に役立つのは、金属イオンを発生するからです。ただし、使用時は、排水口に流れてしまわないよう注意してください。

6.排水口の掃除に関するよくある質問

排水口の掃除に関する質問を集めました。

Q.カビキラーも排水口の掃除に使える?
A.はい、使えます。カビ取りや殺菌などができるでしょう。ただし、細かな汚れや目詰まりしたゴミは取り除くのが難しいため、事前に歯ブラシで掃除をしておくことをおすすめします。

Q.髪の毛が排水口に溜(た)まるのを防ぐためにできることは?
A.排水口に貼りつけるシールなどを使ってみましょう。シールの上に髪の毛が集まり、はがして捨てるだけで簡単に処理できるので便利です。排水口の中に髪の毛が溜まるのを防ぐだけでなく、掃除も楽になるのがメリットでしょう。

Q.排水口の掃除に重曹を使う場合、どのくらいの量をかけたらいいのか?
A.重曹は、ゴミ受けの底が見えなくなる程度までたっぷりかけましょう。少量では、十分な効果が期待できないので注意してください。

Q.熱湯を排水口の掃除に使ってもいいのか?
A.温度によります。50℃前後のお湯であれば、油汚れを落とす効果や殺菌・殺虫効果が期待できるでしょう。しかし、60℃以上の熱湯を使ってしまうと、排水管が変形する恐れがあるので注意が必要です。排水口の掃除には、できるだけぬるま湯を使用してください。

Q.パイプクリーナーを使う際は、液状タイプと錠剤タイプのどちらを使ったらいいのか?
A.どちらでも構いません。使いやすいタイプを選びましょう。排水口全体に行き渡りやすいのは、液状タイプです。手を汚さずに使えるのは、錠剤タイプでしょう。しっかり掃除をする場合は液状タイプ、普段のお手入れには錠剤タイプなど、使い分ける方法もあります。

まとめ

排水口は、日々汚れが蓄積していくものです。汚れを放置してしまうと、頑固に定着し、悪臭・カビ・害虫の発生などのリスクが高まるでしょう。こまめに掃除をし、きれいな状態を維持することが大切です。排水口の掃除方法を覚えておくとともに、きれいな状態を維持するコツも覚えておきましょう。