台所の油汚れを掃除する方法! 簡単&スッキリ落とすコツを伝授!

「台所の油汚れをキレイに掃除する方法を知りたい」「台所の油汚れを簡単に落とすコツはないか」とお考えではないでしょうか? 台所の油汚れはベタベタしていてしつこく、掃除するのが大変ですよね。しかし、台所を衛生的に保ち、いつでも気持ちよく使うためにも、きちんと掃除することが必要になります。

そこで今回は、台所の油汚れ掃除について詳しく解説しましょう。

  1. 台所に油汚れが付く原因は?
  2. 台所の油汚れ掃除に役立つアイテム
  3. 台所の油汚れを掃除する方法
  4. 台所の油汚れ掃除に関するよくある質問

この記事を読むことで、台所の油汚れを効率よく掃除するポイントがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.台所に油汚れが付く原因は?

最初に、台所に油汚れが付く原因を見ていきましょう。

1-1.調理油や食材を使用する

台所は調理するための場所であり、調理油や食材を使用します。そのため、油汚れが付くことを避けるのは困難です。たとえば、調理の際にこぼしてしまったり容器から垂れてしまったりすることで、台所に油汚れが付着します。特に、揚げものや強火での炒めものをよく行う場合は、油汚れが付きやすいでしょう。

1-2.調理油が気化して飛散する

調理油が気化して飛散するのも、台所に油汚れが付着する原因の一つです。高温で加熱された油が気化して水蒸気と混ざり、台所中に飛散します。そのため、天井や壁・窓ガラスなど、離れた場所でも油汚れが付着するのです。天井や壁・窓ガラスがうっすらと茶色になっている場合、油汚れが飛散してホコリなどと混ざり、こびり付いているケースが多くなります。

1-3.運搬中に食材や料理をこぼす

運搬中に食材や料理をこぼしてしまうのも、台所に油汚れが付着する原因です。特に、食器に料理を移すときにコンロ周辺へこぼしやすいので注意してください。また、食材や料理を運搬する際、台所の床にこぼして汚してしまうこともあるでしょう。こぼしてすぐにきちんと拭かないと、油汚れとして残ってしまいます。

1-4.換気が不十分

台所の換気が不十分だと、台所に油汚れが付着しやすくなります。調理中に気化した油が、屋外に排出されにくくなるからです。実際に、換気が不十分な台所は、天井や床・壁などにベタベタとした油汚れが多く付着します。広範囲に油汚れが飛び散る分、掃除も大変になるので気を付けましょう。

1-5.ホコリなどの汚れと混ざる

掃除不足などによりホコリなどほかの汚れと混ざると、しつこい油汚れになります。油汚れも付着したばかりなら、簡単に落とすことができるものです。しかし、ホコリなどの汚れと混ざると固形化して頑固な汚れに変化してしまいます。換気扇など、普段手が届きにくい場所によく見られるパターンです。

2.台所の油汚れ掃除に役立つアイテム

台所の油汚れ掃除に役立つアイテムをいくつかご紹介します。

2-1.ゴム手袋

台所の油汚れ掃除には、ゴム手袋が欠かせません。油汚れの掃除では、洗剤を使用することになるため、手が荒れてしまう可能性があります。人によっては、洗剤成分でアレルギー症状が出ることもあるので気を付けましょう。なお、洗いものには厚手のゴム手袋、油汚れのひどいパーツを取り外すときには使い捨てタイプの薄いゴム手袋など、2種類を併用するのもおすすめです。

2-2.重曹

台所の油汚れ掃除には、重曹が活躍します。重曹はアルカリ性の性質があるため、酸性の汚れである油汚れを効率よく落とすことができるのです。重曹は、目的に応じて以下の状態にして使用するとよいでしょう。

  • 重曹ペースト:重曹に少量の水を加えてよく練り、ペースト状にする
  • 重曹水:水200mlに大さじ1杯の重曹を加えてよく溶かす

2-3.セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダも、台所の油汚れ掃除に役立ちます。セスキ炭酸ソーダはアルカリ性なので、油汚れなど酸性の汚れ落としに効果的です。重曹よりもアルカリ度が高い分、洗浄力も強くなります。なお、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすい性質があるので、セスキ炭酸ソーダ水(水200mlに大さじ1杯のセスキ炭酸ソーダをよく溶かす)にして使うと便利です。

2-4.クエン酸

クエン酸は重曹と組み合わせて使うことで発泡パワーが加わり、台所の油汚れ掃除に役立ちます。クエン酸は酸性の性質を持つため、油汚れ以外にシンクなどの水あか掃除にも効果的です。そのまま振りかけて使うこともできますが、拭き取り掃除に使うならクエン酸水(水200mlに小さじ1杯のクエン酸をよく溶かす)を作るとよいでしょう。

2-5.スプレー容器

重曹水・セスキ炭酸ソーダ水・クエン酸水などは、スプレー容器に入れて使うと大変便利です。100均ショップなどにも置いてあるので、数本用意しておくとよいでしょう。使い勝手がよいのは、200ml程度のものです。容量が少な過ぎたり多過ぎたりするものは、使いづらいことがあるので注意してください。

2-6.たらい

たらいがあると、換気扇やコンロの五徳などをつけ置きするのに重宝します。やや大きめで深さがあるものを用意すると、複数のものを同時につけ置きできておすすめです。持ち手付きのたらいなら、中身が重くても運びやすくてなお便利でしょう。最近では、不要なときに折りたたみできるたらいもあるので、チェックしてみてください。

2-7.不要なプラスチック製カード

コンロ周辺などの頑固な油汚れ掃除には、プラスチック製カードを使うとよいでしょう。コンロの素材を傷付けることなく、油汚れをこそぎ落とすことができます。また、カードの角を使用すれば、細かな溝に入り込んだ油汚れをかき出すこともできて便利です。

2-8.メラミンスポンジ

メラミンスポンジも、頑固な油汚れの掃除に役立ちます。特に、コンロ周辺にこびり付いた油汚れを落とすのに効果的です。軽い力でこするだけで通常のスポンジより汚れがよく落ちるので、時間と労力の節約にもなります。メラミンスポンジは、必要な分だけ小さく切り分けて使用すると無駄がありません。

2-9.キッチンペーパー

台所の油汚れ掃除には、キッチンペーパーも必要不可欠といえます。キッチンペーパーは、汚れたらそのまま捨てることができる点でも衛生的でおすすめです。天板など取り外しできない場所のつけ置きや水拭き・から拭きまでオールマイティーに使用できます。掃除用シートの代替品として、フロアーワイパーに取り付けることもでき、いろいろな方法で活用可能です。

2-10.古歯ブラシ

古歯ブラシは、換気扇やコンロの五徳にこびり付いた油汚れの掃除などに重宝します。歯ブラシの毛先が、細かな部分に入り込んだ油汚れをかき出すのに便利です。新品よりも使い古して適度に毛先が柔らかくなっているほうが、換気扇やコンロの素材を傷めにくくなります。歯ブラシを新しく交換するときに古いものを捨ててしまわず、掃除用にストックしておくとよいでしょう。

2-11.フロアーワイパー

フロアーワイパーがあると、天井や床・壁などに高い場所や広い場所に付着した油汚れを楽に落とすことができます。必要に応じて、使い捨てタイプの掃除用シートやキッチンペーパーに台所用中性洗剤を溶かした水を含ませたものを組み合わせて使うとよいでしょう。汚れたら簡単に取り替えることができて、後始末が楽な点でもおすすめです。

3.台所の油汚れを掃除する方法

台所の油汚れを掃除する方法を、主な場所別に詳しく解説します。

3-1.コンロ

コンロに付着した頑固な油汚れは、以下を参考にして掃除してみてください。

天板

  1. 天板全体を見渡して油汚れがひどい部分に重曹ペーストを厚めに塗る
  2. 1の上から食品用ラップをかぶせて20分程度放置する
  3. 2で放置している間に台所用中性洗剤を水で薄めたものをマイクロファイバークロスに含ませて上記以外の場所を掃除する
  4. 20分程度経過したら食品用ラップを取り外し、重曹ペーストごと油汚れをこそぎ取る
  5. 天板全体の油汚れが落ちたら、水拭きとから拭きで仕上げる

五徳

  1. たらいにぬるま湯を張り、重曹大さじ2杯程度を溶かしておく
  2. 五徳を取り外して1の中に入れ、30分程度放置する
  3. 30分程度経過したら古歯ブラシでこすって汚れを落とす
  4. 汚れが落ちたらよく水洗いして完全に乾かし、元に戻す

魚焼きグリル

  1. たらいにぬるま湯を張り、重曹大さじ2杯程度を溶かしておく
  2. 魚焼きグリルの受け皿を取り外して1の中に入れ、30分程度放置する
  3. 2の待機時間中に魚焼きグリルの内部の油汚れを拭き取る
  4. 30分経過したら、受け皿の汚れを古歯ブラシでこすり落とす
  5. 受け皿の汚れが落ちたらよく水洗いして完全に乾かし、元に戻す

3-2.レンジフード・換気扇

レンジフードや換気扇の油汚れは、以下の手順で掃除するとよいでしょう。

  1. レンジフードや換気扇の電源を切る
  2. 汚れが飛び散らないよう周辺に古新聞紙などをかぶせて養生する
  3. たらいにぬるま湯を張り、重曹大さじ2杯程度を溶かしておく
  4. フィルターやプロペラを外す
  5. 4を2にの中に入れ、30分程度放置する
  6. 古歯ブラシでこすって汚れを落とす
  7. 汚れが落ちたらよく水洗いして完全に乾かし、元どおりに戻す
  8. 電源を入れて問題なく動くか確認して完了

なお、レンジフードや換気扇は高所にあるため、作業する際に足をすべらせないように注意してください。

3-3.電子レンジ

電子レンジにこびり付いた油汚れは、以下の手順で落としてみてください。

外側

  1. 電子レンジの電源を切る
  2. 重曹水もしくはセスキ炭酸ソーダ水をキッチンペーパーに吹き付けて汚れを拭き取る
  3. 水拭きとから拭きで仕上げる

内側

  1. 耐熱容器に200ccの水を入れ重曹大さじ1杯をよく溶かす
  2. 1を電子レンジに入れて5分程度加熱する
  3. そのまま20分程度放置する
  4. 電源を切ってから扉を開け、キッチンペーパーなどで庫内の汚れを拭き取る
  5. 水拭きとから拭きで仕上げる

電子レンジを使用した後、まだ温かさが残っているうちに掃除すると、より効率よく汚れを落とすことができます。

3-4.シンク

シンクにこびり付いた油汚れは、以下の手順で掃除しましょう。

シンク本体

  1. 三角コーナーなど掃除の邪魔になるものを移動させる
  2. シンク全体を見渡し、台所用中性洗剤を付けたスポンジなどで油汚れがひどい部分をこする
  3. 汚れが落ちたら水でよく洗剤成分を洗い流し、から拭きで仕上げる

排水口

  1. 排水口のふたを開け、中に詰まったゴミを取り除く
  2. 重曹を排水口の中にたっぷり振りかける
  3. クエン酸を入れて少量のお湯を流して発泡させる
  4. そのまま30分程度放置したら、水でよく洗い流す
  5. 仕上げにから拭きして完了

三角コーナー・排水口のふた

  1. たらいなどに水を入れ、大さじ2杯程度の重曹を溶かしておく
  2. 三角コーナーや排水口のゴミを取り除いてから1の中に入れる
  3. 20~30分程度経過したら古歯ブラシなどで汚れをこすり落とす
  4. よく水洗いした後、から拭きして完了

3-5.天井・床・壁・窓

台所の天井や床などに付着した油汚れの掃除は、共通のやり方になります。詳しくは、以下を参考にしてください。

  1. フロアーワイパーに使い捨てタイプの掃除用シート(ドライタイプ)を貼り付ける
  2. 天井や床のなどの表面に付着したホコリ汚れをざっと取り除く
  3. 汚れた掃除用シートを取り外し、新たな掃除用シート(ドライタイプ)に重曹水を多めに含ませて取り付け、油汚れがひどい場所を中心に拭く
  4. 油汚れが落ちるまで掃除用シートを交換しながら拭く
  5. 仕上げにウェットタイプの掃除用シート、ドライタイプの掃除用シートの順に拭いて完了

窓や壁は、手が届く範囲ならフロアーワイパーを使わずに掃除したほうが簡単な場合があります。高所の油汚れを落とすときだけ、フロアーワイパーを活用するとよいでしょう。

4.台所の油汚れ掃除に関するよくある質問

最後に、台所の油汚れ掃除に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.台所の油汚れを掃除しても汚れが落ちないのですが?
A.汚れの種類に応じた掃除方法やつけ置きを試してみてください。どんな方法で掃除しても汚れが落ちない場合は、素材の劣化が原因のことがあります。

Q.台所の油汚れを放置し続けたらどうなる?
A.頑固な汚れに変化して掃除が大変になるだけでなく、台所の素材が変色したり傷んだりすることがあります。さらに、雑菌やカビ・害虫などが繁殖して不衛生になり、感染症などの原因になることもあるでしょう。台所の汚れは放置せず、なるべく早く掃除することが大切です。

Q.揚げものをしなければ油汚れが付かない?
A.いいえ。台所で調理する以上、揚げものをしなくても油汚れが付着する可能性があります。

Q.調理中にふたをすれば油汚れ防止になる?
A.はい。吹きこぼれ予防や油の飛散防止などに、一定の効果はあります。ふたを使用することで加熱効率が高まり、光熱費の節約につながる意味でもおすすめです。

Q.台所の油汚れがひど過ぎて自分で掃除できない場合は?
A.ハウスクリーニング業者に掃除を依頼するとよいでしょう。プロのテクニックと専用洗剤を駆使し、隅々までキレイにしてもらうことができます。また、プロの手が一度でも入ると、その後の掃除がとても楽になる点でも検討する価値があるでしょう。

まとめ

今回は、台所の油汚れ掃除について詳しく解説しました。台所のしつこい油汚れは、専用洗剤や便利グッズを使い、つけ置きを併用することで効率よく落とすことが可能です。この記事を参考にして、それぞれの場所の汚れ具合や汚れの種類に合った方法で掃除してみてください。なお、台所の油汚れがひど過ぎて自分で掃除しきれない場合は、プロのハウスクリーニング業者に依頼すると、時間や労力の節約になり、隅々までピカピカにしてくれるのでおすすめです。