庭をオシャレに作り替えよう! 外構における枕木の使い方!

最近、枕木を外構に取り入れるのがトレンドとなりつつあります。アンティークのような質感が人気の秘けつです。しかし、枕木という言葉に聞き覚えがあっても、どのようなものなのか、あるいは外構でどのような使い方があるのか知らない方も多いことでしょう。

そこで、今回は外構における枕木の使い方についてご紹介していきたいと思います。ぜひ、最後までおつきあいくださいね。

1.外構と枕木の基礎知識

外構と枕木。どちらも聞き慣れないという方も多いことでしょう。この項では簡単に説明いたします。

1-1.外構とは?

外構とは住宅の外にある構造物の総称です。塀や門などはもちろん、植木などの植物も含まれます。外構の扱いになるものには以下のようなものが挙げられるでしょう

  • 柵(さく)
  • 垣根
  • ガレージ
  • カーポート
  • 玄関アプローチ
  • 植木
  • ガーデン

1-2.枕木とは?

枕木とは線路のレールに対して垂直方向に並べられている木のこと。レールを下から支え、ゆがみなどを押さえる作用があります。

一般的には木製ですが、最近は安価で安全であることとから、木製以外の枕木(コンクリートやFRPなど)も増えてきているようです。そして、木製ではないのに木という漢字が含まれる『枕木』という表記は適切ではないとされ始めています。現在では『まくらぎ』というひらがな表記にされ始めているようです。

また、木製でないものに変更されるに従い、大量の枕木がその役目を終えています。役目を終えた枕木は独特のシックな味わいを持つことから、外構に利用する動きが活発になっているようです。

2.外構における枕木の使い方とは?

2-1.家を囲う柵(さく)として利用しよう

まず挙げられるのは家の敷地を囲う柵(さく)として利用する方法でしょう。枕木による柵(さく)はお家にのどかな雰囲気を醸し出してくれるため、シックな雰囲気の家に最適です。

柵(さく)として利用する際には、腐食しないように防腐処理を行ってから使いましょう。もしくは、防腐処理を行った上で、より腐食しづらい材質の枕木を使用してください。

また、柵(さく)として利用する際には枕木を立てることとなると思います。この際に、土に直接刺さるように枕木を立てると、腐食しやすくなるだけでなく、台風などの強風で倒れてしまうかもしれません。そこで、業者から生コンを購入して自分で打設するか、リフォーム業者などに依頼して打設してもらい、そこに枕木を立てるようにしましょう。

こうすれば、地面と直接触れないため腐食を押さえられますし、コンクリートで固められているので枕木が折れない限りは倒れる心配もありません。

2-2.ガーデンで利用しよう

枕木は風合いが自然的なので、花壇の材料として利用するととてもおしゃれな庭を造ることができるでしょう。ただし、腐食とともにシロアリの被害があります。使用する枕木はなるべく土に触れないように、レンガやコンクリートと組み合わせるのが大切です。

土に触れないようにするのが難しい場合は、そもそも枕木自体を木製ではないものを使用するようにしましょう。当たり前のことながら、木製でなければシロアリは住み着きません。

木製以外の枕木としてはコンクリート製が一般的です。コンクリート製ではせっかくの枕木の良さが台無し……と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、最近は見た目には木とそっくりなコンクリート製枕木も多く販売されています。枕木のデザインが好きなだけならば、木製にこだわらずにコンクリート製のものを利用してみてください。

木製の年季が入ったものを使いたいが、どうしても土に触れてしまうという場合は、シロアリ防止の薬剤を枕木に塗る必要が出てきます。しかし、この薬も2~3年もたてば効果がなくなってきますので、定期的に塗り直さなければいけません。これ以外の方法としては、後はシロアリ駆除の薬剤を周辺の土にまく方法が考えられます。しかし、シロアリ駆除の薬剤は有害なので、家庭菜園などで野菜を育てる場合には気をつけましょう。

シロアリを土から駆除したいだけの場合は、非常に安全なベイト工法というものを利用することもできます。庭の状況を考えて、業者の方と相談しましょう。

2-3.玄関アプローチに利用しよう

枕木の代表的な利用法として、玄関アプローチに利用する方法があります。一般的なアプローチといえばレンガや飛び石を使ったものが主流ですが、最近は枕木を取り入れたものが増えているようです。シックで森の中を思わせる自然な風合いとなるでしょう。

しかし、ここでもシロアリが問題となってきます。コンクリートに埋めるなどして土に直接触れないようにするか、コンクリート製の枕木を使うようにしましょう。

3.枕木の費用はどのくらい?

3-1.木製枕木の場合

木製枕木の場合、状態の良さなどから等級がつけられており、高いものほど値段が高くなります。また、一口に枕木といってもいくつか種類があり、種類によって値段が変わってくるでしょう。

通常枕木の場合、1番グレードの高いもので1本あたり6,000円程度。1番グレードが低いもので1,500円程度です。

継ぎ目枕木の場合、1番グレードの高いもので1本あたり7,000円程度。1番グレードの低いものでも5,000円程度するでしょう。ちなみに、継ぎ目枕木というのはレールとレールの間に使われる枕木で、通常のものより幅が広い枕木のことです。

分岐枕木の場合、1番グレードの高いもので1本あたり3,000円程度。1番グレードの低いもので1,500円程度です。分岐枕木とはその名のとおり、レールの分岐点にしかれている枕木のこと。通常枕木の半分ほどしか長さがないため、通常の枕木よりも安く購入できます。

このほか、用途に合わせてカットした枕木などがあるようです。カットした枕木は1本あたり1,000円程度で購入できるでしょう。

3-2.コンクリート枕木

コンクリート製の枕木の場合、コンクリートな材質や見た目のディテールによって値段が上下します。基本的には、1メーター辺り4,000円~8,000円の間です。

コンクリート枕木の場合、木製とは違って形もさまざまなものがあります。用途に合ったものを選んで購入しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は外構における枕木の使い方について中心にご紹介しました。

  1. 外構と枕木の基礎知識
  2. 外構における枕木の使い方とは?
  3. 枕木の費用はどのくらい?

外構とは住宅の外にある構造物の総称です。塀や柵(さく)はもちろん、玄関アプローチや植木なども外構に含まれます。

枕木とは、線路のレールを支える目的で使われている木のこと。安価でより頑丈であることなどを理由にコンクリート製枕木が台頭し始めており、それに伴って木製枕木が多く役目を終えて市場に流通しているようです。また、木製枕木にはいくつかの種類とグレードがあり、購入額がそれぞれ違います。

枕木の利用法としては主に家を囲う柵(さく)、ガーデン、家のアプローチなどが考えられるでしょう。しかし、すべてに共通することはシロアリによる腐食です。シロアリに枕木が犯されると、ぼろぼろになって見た目が悪くなるだけでなく、そこから繁殖して家にまで生息するようになる可能性があります。そのため、シロアリが住み着かないように直接土と触れないようなり方法が重要です。

枕木は雰囲気が良いという理由で安易に取り入れる方も多いと思います。しかし、使い方を間違えるとシロアリ被害で大変なことになるかもしれません。しっかりと対策をしつつ取り入れるようにしましょう!