外構リフォームを成功させるポイントは? こんなことに気をつけて!

外構とは、門やフェンス、塀など家の敷地と外を区別する境界に造るもの全般を指します。家の印象を大きく左右するとともに、防犯効果もあります。しかし、外構は造って終わりではありません。定期的なリフォームも必要です。

そこで、今回は外構リフォームを成功させるポイントをご紹介します。外構のリフォームとは、どのようなことができるのでしょうか?

また、気をつけるべきこともご紹介しましょう。外構のリフォームを考えているという方はぜひこの記事を読んで参考にしてくださいね。

  1. 外構ってどんなもの?
  2. 外構のリフォームを考える時期は?
  3. 外構のリフォームを上手に行うポイントは?

1.外構ってどんなもの?

外構とは門扉や塀、フェンスなど家の外側を飾るものの総称です。エクステリアといわれることもあります。

工務店によっては庭やガレージの施工も請け負ってくれるところもあるでしょう。外構は家の印象を大きく左右します。門扉や塀のデザインが変われば家の印象もガラッと変わるでしょう。

また、防犯効果も大きく変わってきます。たとえ背の低い門扉であっても設置しておけば、飛びこみのセールスなど、望まない来訪者を防げるでしょう。つまり、外構の造りで暮らしにくい家が暮らしやすくなることもありますが、その逆もありえるのです。

2.外構のリフォームを考える時期は?

外構は家の建築と同時に造ります。しかし、家と同じように定期的なリフォームが必要なのです。では、外構をリフォームする目安はなんでしょうか? この項では、リフォームを考える時期についてご説明します。

2-1.外構の設備が汚れてきた

塀やフェンス、門扉などは常に風雨にさらされています。ですから、年月がたつにつれて取れない汚れがこびりついてくるのです。汚れた塀や門扉などは、家に暗く荒(すさ)んだ印象を与えます。

また、どんなに家をきれいにしても外構の設備が古びていると家がくすんで見えるのです。ですから、外構の設備が汚れてきたらリフォームを考えましょう。

2-2.外構のスタイルが家に合わなくなってきた

外構には、門扉や塀などを作らないオープン外構、塀やフェンスで敷地を囲むクローズ外構などの種類があります。年月がたつにつれて、現在の外構スタイルが家に合わなくなってきたという場合もあるでしょう。

一例をあげると、家を建てたときは周囲に何もなかったのに、時間がたつにつれて住宅ができていったという場合です。オープン外構の場合は、目隠しが必要になるかもしれません。

また、クローズ外構の場合は境界線の問題が起きる可能性があります。このような場合は、リフォームして外構のスタイルを替えるとよいでしょう。

2-3.家を増改築した

家族構成の変化とともに、家を増改築することは珍しくありません。しかし、増改築をして家の形が変わると、外構が家に合わなくなることもあるのです。ですから、家を増改築する際は、外構も一緒に見直しましょう。可能なリフォームは全部一度に行った方が、手間もお金もかかりません。

3.外構のリフォームを上手に行うポイントは?

では、外構のリフォームを上手に行うには、何に気をつければよいのでしょうか? この項では、外構リフォームを成功させるポイントをご紹介します。

3-1.外構をトータルで考える

外構のリフォームというと門扉だけ、もしくはフェンスや塀だけを新しくしよう、と考える人も多いでしょう。しかし、外構は全体のバランスも大切です。一か所だけ新しくしたり全く別のものにしたりすると、なんとなくちぐはぐな印象になるでしょう。

また、従来の外構スタイルと同じものがよいとは限りません。クローズ外構をオープン外構にしたりセミオープン外構にしたりする、などの選択もあります。

最初から「門扉や塀だけを新しいものと交換する」といいきってしまえば、業者もそれに従うしかありません。ですから、一度業者に外構をどのようにリフォームしたら家がより使いやすくなるのか、アドバイスを求めてみましょう。

3-2.門扉や塀を作れば防犯効果があがるわけではない

門扉や塀を作れば不審者が入りづらくなる、と考えている人は多いでしょう。確かに、門扉や塀を無理やりよじ登ろうとしている姿は、かなり目立ちます。しかし、門扉や塀がないオープン外構が不用心かといえば、そうでもないのです。塀や門扉は目隠しにもなります。ですから、死角から敷地内に入りこまれてしまうとかえって危ないのです。家の立地条件によってはオープン外構に目隠しをつけたほうが安全、ということもあります。

3-3.周りの家とも合わせよう

住宅密集地の場合は、一軒だけ全く違う外構スタイルの家があると悪い意味で目立ちます。オープン外構の家の中に一軒だけクローズ外構があったら、閉鎖的な印象を与えるでしょう。周りの家と全く同じする必要はありませんが、スタイルはある程度合わせた方がよいですね。

また、最近は塀やフェンスの代わりに境界に樹木を植えるスタイルも人気があります。しかし、落葉樹や実のなる木を植えてしまうと落ち葉の季節には大変です。また、実を取りきらないと、落ちた実が腐ってしまいます。ですから、樹木をフェンス代わりに植えたい場合は、針葉樹で手入れをあまりしなくてよいものにしましょう。年に1度、専門家に剪定(せんてい)を頼むだけでも、結構な出費になります。

4.施工例の多い業者に依頼しよう

外構工事は、とても幅が広いです。業者によって、得意不得意があることも多いでしょう。ホームページをチェックすると、得意な工事を前面に押し出して宣伝しているところも少なくありません。ですから、「こんな外構にリフォームしたい」という希望があるのなら、それが得意そうな業者に依頼をしましょう。

見積もりが無料という業者も多いので、数社から見積もりを取って比べてみてもよいですね。
ただし、安い工賃の業者がよいというわけではありません。外構の設備は雨風にさらされっぱなしです。ですから、ある程度お金をかけて防水や防さび工事をした方が長持ちします。

さらに、家の立地条件によっては、外構設備の素材が限られるところもあるのです。一例をあげると、海の近くで鉄素材のフェンスや門扉をつけると潮風であっという間にさびてしまいます。防さび塗料などを縫っても限界があるでしょう。ですから、そのようなことを考慮してくれる業者がお勧めです。

おわりに

今回は外構のリフォームについてご説明しました。

まとめると

  • 外構の設備で家の印象はがらりと変わる。
  • 外構の設備も定期的なリフォームが必要。
  • どんなスタイルの外構にするか、業者とよく話し合おう。
  • 周りの家に合わせることも大切。

ということです。

外構は、100軒家があれば100とおりのデザインがあります。だからこそ、よく考えてリフォームしましょう。リフォームをする際は隣家との境界線ぎりぎりにフェンスや塀を建てることもあります。ですから、事前にしっかりとあいさつに行ってください。あいさつなしで工事を始めると、ご近所トラブルに発展する可能性もあるのです。

また、自動車や自転車を敷地内に止めている場合は、出し入れしやすいデザインであることも大切。外構はとてもオシャレになったのに、使いにくかったりすればガッカリですよね。特に、出入り口が狭くなると自転車や自動車が出し入れしにくくなるので、気を付けてください。