マイホームについて夫婦の意見が割れたときに役立つ解決策

毎日の買い物やテレビ番組の選択でも、夫婦は意見は分かれるものです。ですから、マイホームのさまざまな決定について夫婦で一致するのは簡単ではありません。しかし、上手にコミュニケーションを持ち、理想のマイホームを手にすることは可能です。そのためにも、夫婦の意見が割れたときの解決策を、ケースごとに考えていきましょう。

1.購入するかどうかで意見が違う場合

1-1.共通点を見いだそう

マイホームの購入に慎重になるのはよいことです。とはいえ、意見の交換を繰り返すのは疲れます。お互いの異なるアイディアをぶつけあうより、まずは共通点を探しましょう。一緒にモデルハウスに行くのもおすすめです。さまざまな家の写真をインターネットやカタログで見るのもよいでしょう。共通点を持つことにより、意見の違いで大事な計画が中止になる危険を避けることができます。積極的な意見交換も大切ですが、家庭の平和が乱されるなら本末転倒です。楽しく夫婦で計画していきましょう。

1-2.具体的な計算を一緒にしよう

夫婦で意見が異なるひとつの理由は、費用に限界があることです。限られた予算の中で、どこに重点を置くのかを考えなければなりません。費用をかけるポイントについての意見が分かれるなら、具体的な予算を一緒に検討するのがよいでしょう。話し合ううちに、実は2人とも同じことを希望していることに気づく場合もあります。限られた予算でも快適な住まいにするのは可能です。家族全体の益を考えるなら、意見の一致を見やすくなるでしょう。

1-3.家族が納得する決定にしよう

ほかの家族の意見も聞きましょう。とはいえ、一緒に住む予定ではない、それぞれの親の意見は含めないようにしてください。親族関係など、ほかの問題が生じる可能性があります。子供の希望を夫婦で一緒に聞くなら、家族全員が納得する決定ができるでしょう。家は家族が皆で長く使っていくものです。幸せな家庭の基盤ともなるため、家族全体の一致した意見を反映しましょう。

2.デザインで意見が違う場合

2-1.お互いのことを考えよう

家のデザインが好みに合わないなら、快適な住まいにはなりません。とはいえ、それぞれの個人的な希望を強く出さないようにしましょう。夫婦のどちらかが気にいったものでも、どちらかが同意できないものなら、そのデザインは避けてください。むしろ、双方が気にいるデザインを探しましょう。どちらかが我慢するなら、長いしこりを残すことにもなりかねません。

2-2.デザインだけにこだわらないことも忘れずに

家の快適さはデザインだけではありません。デザインよりも換気効率や断熱に予算をかけるほうが大切です。健康や安心感は快適な空間から生まれます。冬には暖かく、夏には涼しい空間を計画しましょう。デザインにこだわりすぎるなら、もっと大切なところへの予算が限られるため注意が必要です。家の計画においての優先順位を、夫婦でしっかり話し合っておきましょう。

2-3.飽きないデザインを心がけよう

デザインは長い期間でも飽きのこないものがおすすめです。家は長く使うものですが、趣味や趣向は年月を追って変わります。奇抜なデザインにするなら、あとで悔やむことにもなりかねません。夫婦が共に納得できるような、飽きのこないデザインを選びましょう。家族の構成にも年月を経て変化があるものです。誰もが好むデザインであれば、一緒に住む家族の構成に変化があっても、大幅な内装リフォームを行う必要はないでしょう。

3.家財選びで意見が違う場合

3-1.分担を決めるのもひとつの方法

家のスペースで重要視する部分は、夫婦でも異なります。たとえば、キッチンならば妻、リビングやベランダならば夫というように、それぞれが最も大切にするスペースが異なる場合もあるでしょう。ですから、家財を選ぶときには、それぞれが重要視するスペースについて、家財を選ぶ担当とすることもできます。少しでも自分の意見がしっかり反映されたスペースを持てるのはうれしいことです。

3-2.すべてを一度に決めるのは大変

家財選びは確かに重要ですが、家自体の設計に比べるなら、それほど急いで決めなくてはよいケースもあります。すべての家財を最初から集めずに、少しずつ購入していくこともよいでしょう。そうすれば、話し合うべき分野を絞り込むことができます。また、すぐに必要ではない家財については購入を延ばして、浮いた予算を家の設計につぎこむこともできるでしょう。

3-3.テーマをくずさない

夫婦で納得した家の設計ができても、家財道具が家に適さないなら、快適な住まいにはなりません。家の各部の設計に夫婦それぞれの趣向を生かすとしても、全体的なテーマはしっかりと貫きましょう。色や質感の統一も心がけてください。テーマをしっかりと貫く中でも、数多くの選択肢はあるはずです。お互いが納得する家づくりのためにも、家全体の統一感を保ちましょう。

まとめ

マイホームに関する決定に、ゆずりあいの精神は大切です。しかし、どちらかが我慢するのではなく、夫婦が共に納得できる結論を導くように時間をかけてください。
そのためにも、

  • 共通点を見いだす
  • 長い視野で考える
  • 優先順位を考える

などを心がけましょう。
特にデザインだけではなく、換気や断熱といった快適な住まいにかかすことのできないポイントも、しっかりと話し合って決めてください。快適な住まいは、幸せな家庭づくりに貢献します。よいコミュニケーションを持って、夫婦で賢い決定を下していきましょう。