風呂場につく石鹸カスの掃除方法を解説！ 効率的に汚れを落とす方法は？

1．石鹸カスは2種類ある

風呂場にたまりがちな石鹸カスは2種類あります。1つは、水道水に含まれているカルシウムやマグネシウムと石鹸が結合した金属石鹸カスです。白っぽくて固い汚れになります。もう1つは皮脂汚れと石鹸カスが結合した酸性石鹸カスです。灰色っぽくベタベタした汚れで、それぞれ落とし方が異なります。石鹸カスは基本的にアルカリ性の汚れですが、カルシウムや皮脂と結合することで、複合的な汚れとなって落としにくくなるのです。

2．石鹸カスは放置するほど取りにくくなる

石鹸カスは水に溶けません。ですから、流水では落とすことが不可能です。石鹸カスを放置していると汚れが目立つようになります。「最近白っぽく固い汚れや灰色のベタベタした汚れが目立ってきた」という場合は、石鹸カスが多量にたまっている可能性があるでしょう。特に目立つのは鏡です。鏡にうろこ状の汚れがついている場合は、石鹸カスの可能性が高いでしょう。

3．石鹸カスを効率よく落とす方法

では、石鹸カスを効率よく落とすにはどうしたらいいのでしょうか？ この項では、その方法をいくつかご紹介します。

3-1．金属石鹸カスは酸性の洗剤で落とす

石鹸カスとカルシウムとマグネシウムが結合した金属石鹸カスは、酸性の洗剤で落とすことができます。ナチュラル石鹸を使うならば、クエン酸やお酢がおすすめです。クエン酸を水で溶いたクエン酸水やお酢を金属石鹸カスに吹きつけ、しばらくおきましょう。キッチンペーパーにお酢やクエン酸水を染みこませ、パックするのもおすすめです。そうすれば、金属石鹸カスの汚れがゆるんで落としやすくなります。10分ほど置いたら石鹸カスをこすり落としてください。

3-2．酸性石鹸カスはアルカリ性性の洗剤で落とす

皮脂と石鹸カスが結びついた酸性石鹸カスは、アルカリ性の洗剤で落としましょう。重曹を使っても落とすことができます。重曹を水で溶いて重曹水を作り、石鹸カスに吹きつけてしばらく放置しましょう。やはり、汚れがゆるんで落としやすくなります。

3-3．重曹やクエン酸はきちんと洗い流すことが大切

重曹やクエン酸はナチュラル洗剤です。無害なものというイメージが強いのですが、重曹はアルミを黒ずませてしまいます。また、クエン酸は金属を腐食させてしまうのです。ですから、石鹸カスを落とした後は、重曹やクエン酸をきちんと洗い流してください。洗剤を使った場合も同様です。

3-4．酸性の洗剤とアルカリ性の洗剤は混ぜない

さまざまな種類の住居用洗剤を用いて石鹸カスを落とす場合、酸性とアルカリ性の洗剤を混ぜてはいけません。2つが混じりあえば、有毒ガスが発生します。ただし、重曹とクエン酸は混ぜても大丈夫です。激しく泡立ちますが、これは二酸化炭素ですから問題ありません。

4．石鹸カスの付着を予防する方法

石鹸カスの掃除は大変なので付着を予防したいという人もいるでしょう。この項では、石鹸カスの付着を予防する方法を紹介します。

4-1．石鹸をよくシャワーで洗い流す

石鹸を使ったら、シャワーでよく泡を洗い流しましょう。泡が残っていると石鹸カスになってしまいます。特に、床の隅には石鹸の泡が残りやすいので気をつけましょう。

4-2．こまめに掃除をする

石鹸カスはこまめな掃除をすることで付着を防ぐことができます。毎日風呂掃除をしている人でも、床を隅々まで掃除しているという人は少ないでしょう。石鹸カスは床や洗面器、洗いおけなどに付着しやすいので、それらもしっかりと掃除しましょう。

5．風呂場の石鹸カスを掃除する方法に関するよくある質問

この項では、風呂場の石鹸カスを掃除する方法に関する質問を紹介します。

Q．一般的な浴室用洗剤では石鹸カスは落とせないのですか？
A．一般的な浴室用洗剤は中性ですから、石鹸カスは落とせません。

Q．個人では落としきれないほど多量に石鹸カスがたまることはあるでしょうか？
A．はい。床に灰色の汚れがびっしりとつく場合などがあります。このようなときは、ハウスクリーニング業者に清掃を依頼しましょう。

Q．こすり洗いだけでは石鹸カスは落とせませんか？
A．はい。しばらく洗剤をつけて汚れをゆるませることが大切です。

Q．石鹸カス掃除はどのくらいの頻度で行えばいいでしょうか？
A．2週間に1度程度は行うと、こびりつきがひどくなりにくくなります。

Q．ボディーソープでは、石鹸カスがつきませんか？
A．いいえ。ボディーソープでも石鹸カスはつきます。

まとめ

今回は、風呂場につく石鹸カスを効率的に落とす方法を紹介しました。石鹸カスは通常の風呂掃除では落ちにくいものです。意識して掃除するように心がけましょう。こまめに掃除すれば、目立つほど石鹸カスがたまることもありません。