部屋のホコリをなくす方法は? 掃除方法やホコリを減らすコツを紹介

部屋のホコリは、日々蓄積していきます。ホコリだらけの部屋は、健康被害を引き起こすこともあるので注意が必要です。部屋のホコリをなくす方法を探している方は、掃除方法やホコリを減らすコツなどを覚えておきましょう。

本記事では、部屋のホコリをなくす方法をご紹介します。

  1. 部屋のホコリについて
  2. 部屋のホコリを掃除する方法
  3. 部屋のホコリを減らす方法
  4. 部屋のホコリでよくある質問

この記事を読むことで、部屋のホコリをなくす方法がよく分かります。掃除方法と併せ、普段からできるホコリ対策についても覚えておきましょう。

1.部屋のホコリについて

部屋のホコリにはどのようなものが含まれているのでしょうか? 溜(た)まりやすい場所や注意点などを解説します。

1-1.ホコリの原因

部屋のホコリとは、繊維クズ・土や砂・食べカス・髪の毛・ペットの被毛などです。日々生活を送っている中で、衣類などから繊維が抜け落ちる・屋外からホコリや砂が舞い込むなど、自然とホコリは溜(た)まっていきます。特にホコリが溜(た)まりやすいのは、部屋の隅や家具の裏など、空気の循環が悪い場所です。掃除機が届きにくい家具のすき間にも注意しましょう。

1-2.ホコリの注意点

ホコリはさまざまなものが結合してできているため、アレルゲンとなってアレルギー症状を引き起こす恐れがあります。アレルギー症状には、喘息(ぜんそく)やアトピー性皮膚炎などがあり、慢性化する場合もあるので注意しなければなりません。また、ホコリがコンセント周辺に溜(た)まっている場合、静電気によって発火する「トラッキング現象」が起こるケースもあります。火災を防ぐためにも、ホコリ対策はきちんと行わなければなりません。

2.部屋のホコリを掃除する方法

部屋のホコリによって健康被害や事故が起こるため、きちんと掃除をして部屋のホコリをなくすようにしましょう。具体的な掃除方法をご紹介します。

2-1.ホコリの掃除方法

部屋のホコリ掃除は、拭き掃除・モップかけ・掃除機かけが基本です。掃除する際は、モップ・雑巾・掃除機・粘着クリーナーなどの掃除用具と柔軟剤を準備しましょう。モップはハンディータイプのものがあると、高い場所の掃除も手軽に行うことができます。

2-1-1.モップかけ

ホコリは高い場所から低い場所へ舞い落ちるため、高い場所から掃除を始める方法がおすすめです。ハンディータイプのモップを使い、照明器具・家具の上・カーテンレール・エアコンなどのホコリを取り除いてください。優しくなでるように取り除くのがポイントです。

2-1-2.拭き掃除

モップかけで落ちたホコリなどを取り除くため、拭き掃除を行います。拭き掃除をする際は、バケツに入れた水に柔軟剤を数滴垂らすと静電気を抑制する効果が期待できるため、ホコリ対策におすすめです。水拭きする際は、部屋の入り口から奥に向かって順に進めていきます。床全体を拭き掃除してください。

2-1-3.掃除機かけ

掃除機かけは、ホコリ掃除の仕上げとして行います。カーペットなど拭き取り掃除ができない場所は、入念に行ってください。掃除機のヘッドをゆっくり押し出し、同じくらい時間をかけて引き戻します。拭き掃除ができないすき間なども、細いノズルを使ってホコリを吸引しましょう。カーペットの掃除機かけをした後は、粘着クリーナーで細かいゴミを取り除くと、よりきれいな仕上がりになります。

2-2.家具などの掃除

家具にはたくさんのホコリが溜(た)まります。棚やでこぼこした部分は、しっかり掃除をしましょう。家具の掃除をする場合、はたきなどでホコリを払ってしまうと、部屋にホコリが飛散してしまいます。繊維が残りにくいマイクロファイバークロスなどを軽く濡(ぬ)らし、丁寧に拭き取り掃除をしてください。

2-3.水洗い

布製品は、繊維が落ちやすいものです。また、食品クズや髪の毛も布の表面に残りやすいため、ホコリの発生源となります。カーテン・ソファーカバー・クッションカバー・テーブルクロスなど、洗えるものはこまめに洗濯をしてください。

2-4.掃除のポイント

掃除機のかけ方を見直すだけでも、部屋のホコリを多く吸引できるようになります。掃除機は、手先だけで動かさず、体ごと押し出すようにしましょう。手先だけで動かした場合、ヘッド部分が床から浮いてしまい、ホコリの取りこぼしができてしまうからです。また、押し出すときは1箇所につき5秒ほど時間をかけ、引き戻すときも5秒ほど時間をかけてください。掃除機をかける順番も大切です。ホコリが出入りする部屋の入り口からかけ始め、部屋の奥へ進みます。奥まで掃除を終えたら、入り口まで掃除機をかけながら戻ってきましょう。

2-5.部屋のホコリ掃除をするときは換気を行うこと

締めきった状態で掃除をするのはやめましょう。掃除で舞い上がったホコリの逃げ場がなくなるからです。必ず換気を行い、空気の流れを作ってから掃除をしてください。

3.部屋のホコリを減らす方法

部屋のホコリ掃除の方法を覚えたら、次はホコリを減らす工夫も知っておきましょう。具体的な対策をご紹介します。

3-1.部屋のホコリを減らす基本とは?

部屋のホコリをなくすには、ホコリが発生する原因を断つことが大切です。繊維が落ちやすいものを減らし、掃除しやすい環境にするなど、少しの工夫でホコリの蓄積を予防することができます。掃除と併せ、環境改善も行ってください。

3-2.衣類やものを減らす

衣類やものが多い状態は、自然とホコリの量も増えていきます。特に、衣類は繊維が落ちやすいので、数を決めて残し、不要なものは処分しましょう。

3-3.布製品を減らす

ソファーカバー・クッションカバー・テーブルクロスなどのファブリック類からも、繊維などのホコリが落ちやすいものです。また、布製品は静電気も発生しやすく、ホコリを誘引するため、なるべく布製品を減らすようにしましょう。

3-4.床にものを置かない

床にものを置く習慣がある人の部屋では、ものに付着した土や砂などが床に残り、蓄積してホコリとなります。また、ものを床に置くだけで、散らかった印象になるので注意してください。こまめに片付けるように意識することで、掃除しやすい環境に変えることができます。

3-5.家具の配置

家具がでこぼこした配置だと、掃除機かけが不十分になってしまいます。ヘッドがきちんと隅々まで届くように、奥行きなどをそろえ、偏りのない配置を心がけましょう。

3-6.静電気

静電気はホコリを誘引するため、コンセントや家電製品周辺は注意が必要です。静電気除去シートなどを活用し、静電気の発生を予防する方法などを用いてみましょう。布製品の場合、柔軟剤を水で薄めたものをスプレーボトルに入れて吹き付けたら、静電気防止効果が高まります。

3-7.空気清浄機を活用する

空気清浄機は、集塵(しゅうじん)効果が期待できます。窓を開ける機会が少ない家庭では、空気清浄機を活用する方法がおすすめです。

3-8.部屋にホコリを持ち込まないことが大事

部屋に入る前は、衣類や髪の毛を軽く払い、付着したホコリや花粉を落としましょう。洗濯物や布団を取り込む際も同様です。表面にあるホコリだけではなく、毛羽立った繊維を落とす効果もあります。部屋にホコリを持ち込まないことが、ホコリを減らす最善策です。

4.部屋のホコリでよくある質問

ホコリの掃除方法やホコリを減らす方法に関する質問を用意しました。ご一読ください。

Q.空気の入れ替えを行う頻度はどのくらいが適切か?
A.1日に2回程度、窓を開放して空気の入れ替えを行いましょう。ただし、強風の日は避けてください。砂などが部屋に入り込んでしまうため、かえってホコリの量が増えてしまいます。

Q.モップがない場合は、フロアワイバーなどで代用してもいいのか?
A.はい、問題ありません。フロアワイパーで床面の目立つホコリを取り除いてから、拭き掃除や掃除機かけをしてください。

Q.本や雑誌類からもホコリが出るのか?
A.本や雑誌などの紙製品は、劣化によってホコリが出やすいので、数量が増えないよう定期的に見直してください。読み終えたら処分する・新しいものを買ったら古いものを捨てるなど、増やさない工夫が大切です。

Q.空気清浄機を使っていたら、ホコリは大幅になくなるもの?
A.空気清浄機に頼りすぎてしまうのは問題です。掃除をこまめに行い、きれいな環境を作るようにしましょう。また、空気清浄機のフィルターも定期的に洗うようにし、適切な効果が得られるように工夫することが大切です。

Q.ホコリを取り除く掃除をするのに適したタイミングとは?
A.人の動きが少ない時間帯は、床面にホコリが溜(た)まった状態にあるため、効率よく掃除ができるでしょう。起床後すぐや帰宅直後がおすすめです。

まとめ

部屋には、必ずホコリがあるものです。衣類や布製品の繊維・髪の毛・土・砂・食べカスなど、日常生活で少しずつホコリは溜(た)まっていきます。部屋からホコリをなくす掃除は、モップかけ・拭き掃除・掃除機かけが基本です。正しい掃除方法を身に付けるとともに、部屋のホコリを減らす方法も覚えておきましょう。