マットレスのダニ対策はどうする? 原因・退治方法・予防法を詳しく!

「マットレスのダニが気になるが、いい対策方法はないか」とお考えではありませんか? マットレスにダニがいると、皮膚を刺されてかゆくなったりせきが止まらなかったりすることがあります。良質な睡眠環境を整え、健康な生活を送るためにも、マットレスのダニ対策は必要不可欠です。しかし、実際にどんな対策をすればいいのか分かりにくいことでしょう。

そこで今回は、マットレスのダニ対策について詳しく解説します。

  1. マットレスにダニが発生する原因と影響
  2. マットレスのダニ対策方法
  3. マットレスのダニ予防対策
  4. マットレスのダニ対策におすすめのグッズは?
  5. マットレスのダニ対策に関するよくある質問

この記事を読むことで、マットレスのダニを効率よく退治・予防するコツがよく分かります。まずは、記事を参考にしてください。

1.マットレスにダニが発生する原因と影響

最初に、マットレスにダニが発生する主な原因や影響を見ていきましょう。

1-1.ダニが繁殖しやすい原因は?

マットレスにダニが繁殖しやすい原因は、主に以下の3つです。

1-1-1.高温多湿になりやすい

高温多湿になりやすいことが、ダニが繁殖する原因です。通常、マットレスはベッドに設置してシーツやカバーをかけて使用します。しかし、シーツやカバーを交換しても、内部に湿気がこもったままになりやすいのです。また、寝室は冬場でも室温が高くなります。具体的には、湿度60%以上・室温25℃以上になると、繁殖が活発になるので注意しましょう。

1-1-2.汗やホコリなどの汚れがある

汗やホコリなどの汚れがあることも、ダニが繁殖する原因です。マットレスは、使い続けるうちに汗がしみこんだりホコリが入り込んだりします。汗やホコリなどの汚れはダニのエサになるため、繁殖を後押ししてしまうのです。古いマットレスを使っている・マットレスを掃除する習慣がないなどの場合は、クリーニングするか交換することをおすすめします。

1-1-3.マットレスの中が快適な住居になる

マットレスの内部は保温性が高く、ダニにとって快適な住居になります。また、ダニの体は小さいので、マットレスの内部を自由に動き回ることも可能です。また、マットレスの内部にとどまれば外敵を恐れることもありません。ダニがマットレスに好んで住みつくのも、当然でしょう。

1-2.マットレスにダニがいるか確認する方法

マットレスにダニがいると、以下のようなことが見られます。

  • 寝ているときにせきが止まらなくなる
  • 肌を刺されてかゆみが出る

また、以下のようなマットレスにはダニが繁殖している可能性が高いでしょう。

  • 長期間設置したまま
  • シーツやカバーをこまめに取りかえていない
  • 数年以上使用している
  • 汗ジミなどの汚れが目立つ

2.マットレスのダニ対策方法

マットレスの主なダニ対策方法を詳しく解説します。

2-1.シーツやカバーをこまめに交換する

シーツやカバーは、こまめに交換してください。マットレスのダニは、主にシーツやカバーから移動してくるからです。また、シーツやカバーの汚れがダニのエサとなり、繁殖を促してしまいます。抗菌素材のシーツやカバーなら、より清潔に使用できてダニ対策にもなるでしょう。

2-2.立てておくか布団乾燥機を使う

マットレスを使わないときは、立てておくと湿気が逃がすことができます。晴れた日で、窓から日差しが入る場所なら、より効果的です。また、布団乾燥機を上手に使うといいでしょう。布団乾燥機があれば、雨の日が続いてもマットレスの湿気対策ができて便利です。

2-3.1~2か月ごとにマットレスを裏返す

両面使用可能なマットレスは、1~2か月ごとに裏返しましょう。裏返すことで湿気の偏りを防ぎ、ダニ予防につながります。なお、裏返した側はダニが集中的に繁殖していることがあるので、必ずそのほかの方法でダニ対策をしてから使用しましょう。

2-4.プロにクリーニングを依頼する

マットレスをプロの業者にクリーニングしてもらうのもいい方法です。プロならではの道具とテクニックで、マットレスの汚れやダニを除去してもらえます。業者によって、マットの設置場所で直接クリーニングする場合と、業者の専用工場に運んで作業する場合があるので確認してみてください。なお、マットレスの種類や状態によっては、クリーニング不可となることもあります。

3.マットレスのダニ予防対策

マットレスにダニを繁殖させないためには、日ごろからしっかり予防することが大切です。

3-1.室温・湿度対策をする

部屋の室温・湿度対策は、ダニ予防に大きな効果をもたらします。春~夏にかけてダニが繁殖しやすい時期は、部屋が高温多湿にならないように注意しましょう。特に湿度が高い場合は、窓を開けたりエアコンの除湿機能を使ったりすることが大切です。冬場は必要以上に室温を上げないようにし、加湿器の使いすぎや結露などによる湿気にも気を付けてください。

3-2.抗ダニ対策シーツ・カバーを使用する

抗ダニシーツやカバーを使用すると、ダニの繁殖を抑えることができます。ただし、汗や汚れなどが付着したままでは効果が半減するので、こまめに洗濯・交換することが必要です。また、洗濯するたびに抗ダニ効果が薄れます。複数枚用意しローテーションで使うことで、抗ダニ効果を長く実感でことでしょう。

3-3.抗ダニ加工済みのマットレスに交換する

抗ダニ加工済みのマットレスに交換するのもいい方法です。抗ダニ加工されたものは、通常のマットレスよりもダニが繁殖しにくくなっています。手入れが楽で、清潔に保ちやすいのもメリットでしょう。ただし、抗ダニ加工の効果は、経年などにより徐々に薄れていきます。購入後数年以上経過したものは、効果が半減していると考えて早めに交換してください。

3-4.体が汚れたまま横にならない

体が汚れたまま・汗をかいたままの状態で、マットレスに横になるのはやめましょう。汗や体の汚れがマットレスに付着して、ダニが繁殖する原因になります。まずは、きちんと入浴して体を清潔にしてから横になりましょう。入浴後も、汗が引かないまま横たわらないでください。

4.マットレスのダニ対策におすすめのグッズは?

マットレスのダニ対策におすすめのグッズをご紹介しましょう。

4-1.ダニ退治スプレー

マットレスのダニ対策には、市販のダニ退治スプレーを使うのもおすすめです。生きたダニに噴射することで、死滅させることができます。ただし、肌が弱い・アレルギー体質・乳幼児がいる場合などは、慎重に使用しましょう。まずは、注意書きをよく読んで正しく使ってください。

4-2.ダニ退治用の掃除機ノズル

掃除機のノズルをダニ退治用のものに交換して使用するのもいい方法です。ダニ退治用のノズルは、使用時にマットレスの表面をたたきながら進むことで、マットレス表面に付着したダニの死がいやフンなどを効率よく除去することができます。1か所につき、最低3秒以上吸い込むことがコツです。ただし、マットレスの奥深い場所やダニの生体には対応できないので注意しましょう。

4-3.ダニ取りシート

ダニ取りシートは、マットレスの隅などダニがいそうな場所に置くだけで使える駆除グッズです。ダニが好む成分を含むことで、生体を誘引してキャッチします。約2~3か月使えるものが多く、気軽に対策できる点がメリットです。ただし、マットレスの奥深くに入り込んだダニには、効果が出にくいことがあります。

5.マットレスのダニ対策に関するよくある質問

最後に、マットレスのダニ対策に関する質問に回答します。それぞれ確認しておきましょう。

Q.ペットがマットレスに飛び乗るとダニが繁殖する?
A.はい。ペットの毛にダニが付いていたりダニのエサになったりするため、マットレスにダニが繁殖しやすくなります。なるべく飛び乗らないように注意するか、別室で飼うようにしましょう。

Q.どんなに清潔はマットレスにもダニがいると聞いたのですが?
A.確かに、現状ではマットレスのダニを完全に退治するのは難しいでしょう。一時的に絶滅させることができても、シーツやカバー・そのほかのものからダニが移ってくるからです。そのため、マットレスのダニ対策は継続的に行う必要があります。

Q.マットレスを天日干ししてもダニを駆除できない?
A.はい、天日干しをしてもダニがマットレスの裏側に移動するだけで、駆除はできません。駆除するためには、50℃以上の環境に30分以上放置する必要がありますが、天日干しでは条件を満たせないのです。

Q.せきの原因がダニアレルギーなのか風邪なのか分からないのですが?
A.自己判断せず、病院を受診してください。発熱など、風邪の諸症状が見られないときはダニアレルギーの可能性もあるので、アレルゲン検査を受けることをおすすめします。

Q.マットレスのクリーニングを業者に依頼した場合の費用目安は?
A.シングルサイズのマットレスで、1枚9,000円~が費用目安です。実際には、マットレスのサイズ・種類・汚れ具合などにより金額が異なるため、詳しくは業者に見積もりをもらって確認してください。

まとめ

今回は、マットレスのダニ対策について詳しく解説しました。マットレスは、高温多湿かつエサとなる汚れがたまりやすく、ダニが繁殖しやすい条件が整っています。ダニの繁殖を防ぐためには、室温調整・除湿対策・こまめな掃除などを心がけましょう。また、ダニ対策グッズを使ったり業者にクリーニングを依頼したりすることもおすすめです。ダニによる健康被害を防ぎ、快眠を確保するためにもきちんと対策しましょう。