住宅購入契約時の注意点は? 購入の流れと契約時のポイント
住宅購入は人生の中で最も大きな買い物です。情報を集めて自分たちの好みの住宅を探し、物件見学をたくさんしてようやくマイホームにたどり着きます。しかし、欲しい物件を決めてからもまだまだ道のりが長いのが住宅購入。申し込み・住宅ローン事前審査・本契約など、さまざまな手続きが必要です。
ここでは住宅購入の流れと契約時の注意するポイントをご紹介しましょう。
1.住宅購入の流れ
住宅購入の流れは注文住宅(戸建てを設計してもらって建てること)以外はほぼ同じです。
- 不動産会社が案内する物件に見学を申し込む
- 気に入った物件があったら申し込みをする
- 住宅ローンの事前審査を受ける
- 申し込み、住宅ローンの審査に通ったら本契約をする
主な流れはこの4つです。
物件によっては抽選方式をとっていますから、必ず申し込みできるとは限りません。
また、申し込みは先着順ですので欲しい物件が決まった場合は早めに申し込みをしましょう。
住宅ローンの事前審査が通らなかった場合は、申し込みをキャンセルすることができます。
キャンセル時のペナルティなどはありません。
2.契約時の注意点
住宅ローンの事前審査を通過し、申し込みが受理された場合は本契約にうつります。
契約時はいくつか注意すべきことがあります。
以下の注意点を頭に入れておきましょう。
2-1.申し込みから契約までは1週間はあける
住宅を申し込んでから契約までは通常1週間程度、期間をあけて行います。
しかし、業者によっては申し込みからすぐに売買締約を結ぶように言われたり、申し込みがなくいきなり契約を締結させようとするところもあります。
契約を急ぐのは不動産業者が他の業者よりも早く売りたいため。
購入者の気が変わらないうちに・・・という思惑もあります。
購入者が急がない場合は契約を急ぐ必要はありませんから、必ず申し込み⇒契約という順序を守り、期間は1週間程度あけましょう。
あまりにも契約を急ごうとする業者は避けたほうが無難です。
2-2.手付金の注意点
契約を締結する場合は手付金を支払うのが一般的です。
この「手付金」は申し込み時に支払う「申込金」と違い、購入予定者の都合で購入をやめた場合は返金されません。
不動産会社が売主の場合、手付金は
- 完成物件・・・売買代金の10% かつ 1,000万円以下
- 未完成物件・・・売買代金の5% かつ 1,000万円以下
これぐらいの金額を求められることが多いはずです。
しかし、これは規定で決まっているわけではなく、不動産会社との話し合いで3%にすることも可能です。
「必ず10%の手付金を」という説明を受けた場合でも、交渉して手付金の金額を変更することができます。
2-3.契約前の重要事項説明はしっかり読み込んで!
住宅の契約前には、必ず宅地建物取引主任者によって重要事項説明が行われます。
この時、しっかり説明を聞くためにも必ず事前に書類を受け取り、自分で読んでおきましょう。
重要事項は非常に難しい言葉が多く、普段は触れることのない内容のオンパレード。
説明を受けてもよくわからないまま契約してしまった、ということになりかねません。
細かいところまでしっかり目を通しておき、先に疑問点を洗い出しておいて説明時にきちんと確認しましょう。
後々トラブルにならないためには、ここでしっかりと確認しておくことがとても重要です。
意味の分からないところや理解できないことをそのままにしておかないように気をつけましょう。
3.住宅購入契約時の注意点
- 住宅購入の流れは「見学」⇒「申し込み」⇒「ローン審査」⇒「契約」
- 申し込みはキャンセルすることができる(申込金も戻ってくる)
- 申し込みから契約までは1週間程度あけ、急がせる不動産業者とは契約しない
- 手付金は不動産業者との話し合いで金額を決められる
- 契約時の「重要事項説明」はしっかり読み込み、いい加減な契約をしない
住宅購入は人生で一番大きな買い物です。
物件見学から契約まで、注意点をしっかり意識して行動してください。
不動産業者によっては以上に契約を急がせたりします。
その場合は勢いで契約せず、いったん期間をおいたりほかの不動産会社をあたるなどして様子を見ましょう。
ついつい聞き流してしまいがちな「重要事項説明」は、トラブルにならないためにもしっかり読み込んで。
事前に読み込んでおくと説明が聞きやすくなり、非常にラクです。