蚊に刺されない対策は? 刺されてしまったときの対処法もチェック!

夏に向けて増えてくるのが「蚊(か)」です。「蚊に刺されやすい」「毎年蚊に刺されて皮膚が荒れる」など、蚊の被害で悩んでいる方が多いのではないでしょうか。蚊に刺されると皮膚が荒れるだけでなく、蚊が媒介する感染症のリスクもあります。蚊に刺されないようにするためには、蚊の生態を知り、効果が期待できる対策をきちんと把握することが大切です。そこで、本記事では、蚊の基礎知識や対策・刺されてしまったときの正しい対処法について解説します。

  1. 蚊の基礎知識
  2. 蚊に刺されない対策法は?
  3. 蚊に刺されてしまったときの対処法は?
  4. 蚊に関してよくある質問

この記事を読むことで、蚊に刺されたときの正しい対処法と刺されないための対策が分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.蚊の基礎知識

まずは、蚊の生態を知ることが対策につながるのでしっかりと把握しておきましょう。また、刺されやすい人の特徴についても解説します。

1-1.蚊の生態を知ろう!

気温が上がるほど活発になる「蚊」は、動物や人間の血だけを吸って生きているわけではありません。実は、血を吸うのは産卵を控えたメスだけでです。蚊が主食としているものは花の蜜や草の汁などで、血を吸うのは動物や人間の吐く息が深く関係しています。蚊は吐く息の中に含まれている二酸化炭素に反応し、吸い寄せられるように吸血するというわけです。1回の吸血量は、ほぼ蚊の体重と同じくらいといわれています。さらに、蚊は肌のにおいのするところに引き寄せられる傾向もあるのです。

1-2.刺されやすい人の特徴とは?

血液がO型の人は吸血されやすいといわれますが、確かな根拠はないようです。実際は「体温の高い人」が刺されやすい傾向があります。なぜなら、体温が上がると代謝が良くなり呼吸量が多くなるからです。赤ちゃんや幼児が刺されやすいのも体温の高さが原因でしょう。ほかにも、以下に当てはまる人が刺されやすいので要注意です。

  • お酒を頻繁に飲んでいる人
  • ストレスがなく代謝が良い人
  • 妊娠中の人
  • 足裏の菌が活発な人
  • 運動をよくする人

1-3.蚊が活発になる気温は?

夏に刺されることが多いように、蚊が元気になる気温は約25~30℃といわれています。元気が良いと、吸血量も増える傾向があるのです。逆に、気温が15℃以下では活動が弱まり、吸血をすることもありません。そのため、秋の後半から冬ごろは蚊に刺されることがほとんどなくなるでしょう。

2.蚊に刺されない対策法は?

では、蚊に刺されないためには、一体どのような対策をすれば良いのでしょうか。簡単にできる対策法を紹介します。

2-1.家の中でできる対策

家の中でできる対策として、「網戸をきちんと閉める」方法があります。網戸をきちんと密閉していれば入ってこられません。蚊は人間が出入りする際に、人間の汗や二酸化炭素を感知して入ってくるのです。よって、出入り時間を短くするなど工夫をしてください。
また、「扇風機」を使用するのも良いでしょう。米国蚊対策協会が推奨している方法で、扇風機の風は蚊の飛行障害を起こすことができます。さらに、自分から出ている二酸化炭素や汗のにおいを扇風機で拡散させることもできるでしょう。

2-2.外でできる対策

外でできる対策としては、「汗をこまめに拭き取ること」です。前述したとおり、蚊は人間の肌の温度や汗のにおいに反応するため、こまめに拭き取れば刺されにくくなるでしょう。また、蚊は黒い色を好むので、活発化する6~9月ごろは黒など濃い色の衣類は避けたほうが無難です。できれば、白など薄い色の服を選んでください。さらに、夏はビアガーデンなどでアルコールを摂取する機会が増えると思います。しかし、アルコールを摂取すると体温が上がり、吐く息にも二酸化炭素が多く含まれるのです。そのため、できるだけ飲酒は控えたほうが対策につながります。

2-3.根本的な対策法が大切!

蚊に刺されないようにするためには、蚊そのものの発生を防ぐことが根本的な対策となります。蚊の幼虫はボウフラと呼ばれ、水の中で過ごす生き物です。ボウフラはほんのわずかな水たまりでも生き延びることができるため、身近なところに水たまりができないように心がけてください。雨で水が溜(た)まりやすいタイヤ・ブルーシートなどは、きちんと収納しておきましょう。身近な生活空間に、蚊の発生しやすい水たまりをなくすことが蚊に刺されないようにする近道なのです。

2-4.おすすめのグッズは?

蚊の対策としてよく使用されるのは、「蚊取り線香」や「虫よけスプレー」ですよね。室内にいるときは、蚊取り線香を焚(た)くことで蚊が近づけなくなるでしょう。外に出るときには、あらかじめ虫よけスプレーを全身にかけておくと安心です。また、最近では、子どもにも使える安全面に考慮したスプレーや、殺菌効果のあるウェットティッシュなども発売されています。これらのグッズを上手に活用するのも対策法の1つです。

2-5.赤ちゃんや幼児の場合は?

赤ちゃんや幼児は蚊に刺されやすく、皮膚が荒れやすい傾向があります。そのため、蚊に刺されないようにするための工夫が必要です。お昼寝するときなどは赤ちゃん用の蚊帳(かや)を利用するのも方法の1つでしょう。また、赤ちゃんや幼児に害の少ない「電子蚊取り器」を利用するのもおすすめです。外出はなるべく肌の露出を避け、汗をかいたらすぐに拭き取ってあげましょう。

2-6.薬剤を使用する際は使用上の注意を守る

夏は日焼け止め+虫よけスプレーを併用することが多いと思います。併用する際は、最初に日焼け止めを塗ってから虫よけスプレーをムラなく吹きかけてください。ただし、皮膚の弱い方や含まれている成分によっては皮膚トラブルを起こすこともあります。きちんと使用上の注意を読み、皮膚科の先生に相談してから使ってください。

3.蚊に刺されてしまったときの対処法は?

蚊に刺されたときは、赤く腫れあがり、かゆみが増していきます。しかし、かいてしまうとさらに皮膚の状態が悪くなるので注意が必要です。そこで、蚊に刺されたときの正しい対処法をチェックしておきましょう。

3-1.かゆくてもかかない!

蚊に刺されたときに最も押さえておきたいポイントが、「かゆくてもかかないこと」です。いくらかゆいからといって患部をかいてしまえば、皮膚が傷つき雑菌が入り込んで炎症がひどくなってしまいます。もし、どうしてもかゆみが治まらないときは、病院に行き、かゆみ止めを処方してもらいましょう。薬局でもかゆみ止めの薬品が売られています。

3-2.患部を冷やす

炎症を抑えるために患部を冷やしてください。水でぬらしたタオルや保冷剤をタオルでつつみ、刺された場所を冷やすとかゆみの抑制につながります。そして、患部が十分に冷えたら、かゆみ止めを塗り、患部には触らないようにしましょう。

3-3.患部を温める

冷やすのも効果的ですが、患部を50℃くらいのお湯で洗うのも効果があります。ただし、50℃は相当熱いので直接当てるとヤケドをするおそれがあるでしょう。50℃前後に温めたおしぼりを患部に15秒ほど当ててください。そうすると、蚊の唾液成分がある程度分解され、傷みやかゆみがやわらぎます。蚊に刺されたときは、蚊の唾液が侵入し、それを排除しようとする働きが起こるのです。人間の皮膚の表面にたくさん存在するマスト細胞からヒスタミンが大量に放出され、これがかゆみを起こす原因となります。蚊の唾液を分解するために、ドライヤーで軽く熱風を当てるのも良いでしょう。

3-4.赤ちゃんや幼児の場合は?

赤ちゃんや幼児の場合も冷たいもので冷やしてあげてください。「触っちゃダメだよ」と伝えても無意識のうちにかきむしることが多いため、患部に絆創膏(ばんそうこう)やガーゼ・パッチなどを貼ってかきむしらないようにしてあげましょう。このような応急処置を素早く済ませておけば、自然に腫れが引き、痕も残りません。

3-5.かゆみが治まらない場合は病院へ

応急処置をしてもかゆみが収まらない、皮膚が真っ赤に腫れている場合は、すぐに皮膚科を受診してください。特に、赤ちゃんや幼児の場合は早めの受診が刺された痕を残さないポイントになるので注意してくださいね。

4.蚊に関してよくある質問

蚊に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.蚊が室内に入ってきたときの対処法は?
A.対策をしていても、蚊が室内に入ってくることがあります。そんなときは、テレビをつけてみてください。テレビ画面は明るく室内よりも熱によって温度が高くなり、すぐに蚊が近寄ってきます。人間の肌よりもテレビ画面のほうを好むのです。おびき寄せた後にティッシュや新聞紙などでやっつけると良いでしょう。また、扇風機をつけて蚊を寄せつけない方法もあります。扇風機の風の中に入れば、蚊から自分の身を守ることができるでしょう。

Q.石けんで患部を洗う場合、どんな石けんが良いのか?
A.蚊に刺されたときは、常に清潔な状態にすることも大切なポイントです。患部を石けんで洗う場合は、弱アルカリ性の石けんを使いましょう。蚊に刺された部分は弱酸性の性質を持っているため、弱アルカリ性の石けんを使うことで中和できます。一般的に、直接手や肌を洗う石けんは弱アルカリ性でできているので普段使用している石けんを使っても問題ありません。

Q.赤ちゃんがいる場所で線香タイプを利用する場合の注意点は?
A.線香タイプを使用する場合は、赤ちゃんに直接煙がかからないように工夫してください。できれば、風通しの良い窓辺や、赤ちゃんの手の届かない場所に置きましょう。寝る1時間前までに部屋に蚊取り線香を焚いておけば、赤ちゃんが寝る間も蚊を寄せつけずに済みます。赤ちゃんが寝たら消しても大丈夫です。赤ちゃんはにおいにも敏感なので、その点には十分に注意してくださいね。

Q.蚊取りグッズを自分で作ることはできるのか?
A.ペットボトルで簡単に蚊が撃退できる「蚊取りボトル」を自分で作ることができます。蚊取りボトルは、ペットボトルの中に水・砂糖・ドライイーストを入れ混ぜ合わせるだけです。それだけで二酸化炭素が発生し蚊をおびき寄せ、つかまえることができます。自宅に材料がそろっているなら、自分で蚊取りボトルを作ってみると良いかもしれませんね。

Q.妊娠中に蚊に刺される危険性が知りたい
A.妊娠中は体温が上がり、おなかにいる赤ちゃんの分も息を吐くため、蚊にとっては絶好の餌食となります。蚊に刺されるのはよくあることですが、妊娠中の場合は安易に考えてはいけません。妊娠中の体は普通の体よりも体力が奪われ、抵抗力も弱まっています。蚊は感染症を媒介することでも知られているため、刺されることで母体の健康だけでなく、赤ちゃんにも悪影響をおよぼすおそれがあるのです。だからこそ、蚊に刺されることのないように注意する必要があります。

まとめ

いかがでしたか? 夏になると外に出るたびに「蚊に刺される」という方が多いでしょう。刺された部分はかゆみが増し、最悪の場合、痕が残ってしまいます。特に、女性はキレイな肌を守るためにも、蚊に刺されない対策をきちんと施しておきたいものですよね。妊娠中の人や赤ちゃん、幼児は抵抗力が弱いので注意してください。また、対策はもちろんのこと、刺されたときの素早い処置や駆除も大切なポイントとなります。蚊の生態や特徴を把握した上で、正しい対処法と予防策を心がけてくださいね。