プリンターの寿命は何年? 買い替えを検討したら知っておきたいこと
プリンターの寿命は何年くらいなのかご存じでしょうか? 写真や文書・年賀状の印刷をするために使用されるプリンターですが、いずれ寿命はやってきます。プリンターの調子が悪くなると、修理に出すべきか買い替えるべきか迷う人も多いのではないでしょうか。また、買い替える際には不要になったプリンターの処分方法についても確認しておく必要があります。この記事では、プリンターの寿命や故障のサイン、処分方法などをまとめてご紹介しましょう。
この記事を読むことで、プリンターをスムーズに買い替える方法が分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.プリンターの寿命について
まずは、プリンターの種類や寿命の目安などをご紹介します。
1-1.プリンターについて
プリンターとは、パソコンから受け取った文字や画像などのデータを紙に印刷する装置のことです。印刷の方法によって以下のような種類に分けられます。
- インクジェットプリンター:紙にインクを吹き付けて印刷する
- レーザープリンター:レーザー光線をトナーに当て、静電気で紙に定着させて印刷する
- ドットインパクトプリンター:プリントヘッドをインクリボンにたたきつけて印刷
また、オフィスなどで使われる大型のコピー機や複写機もプリンターの一種です。レーザープリンターと同じ印刷方法で、コピーやスキャン・FAX送受信機能も搭載されています。
1-2.寿命について
プリンターの寿命は何年くらいなのでしょうか。基本的に、プリンターとしての機能を果たすことができなくなることを「寿命を迎える」といいます。「故障して電源が入らなくなる」「インクが出なくてきれいに印刷ができない」というような状態になり、修理も不可能だと買い替えが必要になるでしょう。メーカーが想定するプリンターの寿命は3~5年といわれています。もちろんプリンターの使用頻度は家庭によって異なるため、年数で正確な寿命を表すのは難しいでしょう。そこで、目安となるのが「枚数」です。家庭用インクジェットプリンターが寿命を迎えるまでの枚数は「約2万枚」といわれています。印刷枚数が2万枚を超えると、プリンターが寿命を迎えると考えてよいでしょう。
1-3.寿命に差が出る要因とは?
プリンターの寿命に差が出る要因は、使用頻度や使用状況です。日常的にプリンターを使用する人と、年賀状の印刷にしか使用しない人とでは、寿命を迎える時期がまったく違ってくるでしょう。また、ノズルやヘッドのクリーニングなど、定期的なメンテナンスを行っていないプリンターは故障しやすく、寿命が短くなります。
2.プリンターの寿命、前兆や故障について
プリンターの寿命が近づくと現れる症状や修理についてご紹介します。
2-1.こんな症状に注意!
プリンターの寿命が近いことを知らせるサインには、以下のようなものがあります。
- 異音がする
- 印刷の色合いが変化する
- 印刷がかすれる
- 紙がスムーズに出てこない
- 印刷が途中で止まる
2-2.故障について
プリンターで最も故障しやすいのが、ヘッド部分です。ノズルにインクが詰まることが故障の原因につながります。こうしたトラブルを引き起こすのは、互換インクカートリッジの使用によるものです。品質の悪い互換インクを使用すると目詰まりが起こりやすく、故障につながってしまいます。できるだけ、メーカーが専用に開発した純正インクを使用するようにしましょう。
2-3.修理できるのか?
多くの場合、購入から1年間はメーカーによる無償修理の保証期間となります。つまり、1年以内であれば故障しても無料で修理してもらえるのです。また、販売店によっては5年間の保証が受けられる場合もあります。こうした保証期間を過ぎたプリンターは、修理するために高額な費用が発生する可能性が高いでしょう。部品の取り扱いが終了している場合は、修理自体が困難になります。このような場合は、修理より買い替えを検討したほうがよいでしょう。
3.寿命を迎えたプリンターの買い替え方法
プリンターを買い替えるタイミングや方法・注意点などをまとめました。
3-1.買い替えのタイミングとは?
プリンターの買い替えを検討すべきなのは、購入から5年前後が経過したプリンターに不具合が起こるようになったときなどです。できれば、完全に壊れて使えなくなる前に買い替えることをおすすめします。そのほかにも、パソコンの買い替えと同時にプリンターも新しくする人も多いでしょう。最近は高機能のプリンターが次々に発売されているため、「新しい機能が欲しい」と感じたときも、買い替えのタイミングです。
3-2.処分方法
不要になったプリンターの処分方法をご紹介します。
3-2-1.自治体
プリンターはPCリサイクル法の対象外であるため、自治体回収を利用して捨てることが可能です。ただし、不燃ゴミになるか粗大ゴミになるかは自治体によって異なるため、事前に確認しておく必要があるでしょう。粗大ゴミに分類される場合は、捨て方のルールもしっかり調べておいてください。
3-2-2.家電量販店
買い替えの場合、新しいプリンターを購入する家電量販店で、古いものを引き取ってくれることもあります。購入と処分を同時にできるため、大変便利な方法といえるでしょう。ただし、店舗によっては引き取りサービスを実施していないところもあるため、事前の確認が必要になります。
3-2-3.メーカー
PCリサイクル法の対象となるパソコンやディスプレイなどは、メーカーに回収の義務があります。しかし、プリンターはこの法律の対象外となるため、メーカーは回収してくれないのです。自治体回収などを利用して捨てる必要があります。
3-2-4.不用品回収業者
家庭から出た不用品を回収する専門業者に依頼する方法もあります。「持ち込み回収」「宅配回収」「出張回収」から回収方法を選ぶことができるため、自分に合った方法で処分できるでしょう。もちろん、プリンター以外にも不用品があればまとめて依頼できます。「手間をかけずに不用品を一気に処分したい」という人は、ぜひチェックしてみてください。回収にかかる料金は業者によって異なりますが、無料回収が可能な業者もあります。なぜ無料で回収できるのか、確認した上で利用しましょう。
3-3.リサイクルについて
比較的状態がきれいで正常に動作するプリンターは、廃棄するよりもリサイクルに出したほうがお得に処分できます。パソコン周辺機器の買い取りを強化しているリサイクルショップなどに持ち込むと査定してもらえるでしょう。高機能のプリンターであれば高額査定の可能性もあるため、ぜひ試してみてください。
3-4.インクについて
プリンターを処分する際には、特にインクの処分に注意が必要です。ゴミとして廃棄できるのはプリンター本体だけで、インクはリサイクルに回す必要があります。家電量販店に行くと回収ボックスが設置されているため、そこに投かんしてください。
3-5.買い替える際の注意点
プリンターを処分する前に確認しておきたいのが、データのことです。一般的に家庭で使用されるプリンターはデータが残ることはないでしょう。しかし、中にはハードディスクが搭載されたプリンターもあり、こういったものは中のデータが流出しないように注意しなければなりません。メーカーや不用品回収業者に回収してもらうなどして、安全に処分しましょう。また、SDカードやUSBメモリーが差しっぱなしになっていないかも確認してください。
4.プリンターの寿命や買い替えに関するよくある質問
「プリンターの寿命や買い替えについて知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.プリンターのメーカーにはどのようなものがありますか?
A.エプソンやキヤノン・ブラザー・HPなどが有名です。特に、エプソンやキヤノンのプリンターは中古市場でも人気が高くなっています。
Q.プリンターの寿命を延ばすにはどうしたらよいですか?
A.カートリッジの交換直後はプリンター内部をクリーニングするなど、メンテナンスを忘れないようにしましょう。また、プリンター内に用紙を長時間入れっぱなしにすると、用紙が湿気を吸って紙詰まりの原因になるため注意してください。
Q.100円ショップで購入したインクを使用しても問題ないでしょうか?
A.非純正品のインクがすべて粗悪品というわけではありません。しかし、安すぎるインクはプリンターに負担を与える可能性があるため、できるだけ使用しないほうがよいでしょう。
Q.プリンターを粗大ゴミとして捨てる場合の料金はどのくらいですか?
A.料金は自治体によって違いがありますが、200~300円程度の自治体がほとんどでしょう。ホームページなどで事前に確認してください。
Q.不用品回収業者は何をポイントにして選べばよいですか?
A.一般廃棄物収集運搬業の許可を得ているか、豊富な実績があるか、丁寧な対応をしているかなどを細かくチェックして選んでください。また、無料回収業者の場合は、なぜ無料で回収できるのかを明確に説明できるか確認しましょう。
まとめ
いかがでしたか? プリンターの寿命や買い替えが必要な症状、不要なプリンターの処分方法などをまとめてご紹介しました。プリンターの寿命は使用頻度によって変わってきますが、寿命が近づいているサインを見逃さないことが大切です。スムーズに買い替えができるように、ぜひこの記事を参考にしてください。