ながら掃除のコツを知りたい!メリット・方法・コツをご紹介します!

「ながら掃除」という方法をご存じでしょうか? 家や部屋を常にきれいに保つことができる方法なので、掃除嫌いの人にぴったりなのです。掃除は、まとめて1度にやろうとしたり1回で完璧にやろうとしたりすると嫌気がさしてしまいます。そのため、毎日の習慣に組み込める、ながら掃除が効果的なのです。簡単・短時間・効果的で、誰にでもできるながら掃除のメリット・場所別の方法・続けられるコツなどをご紹介しましょう。

  1. メリットがたくさん!ながら掃除のすすめ
  2. ながら掃除の場所別方法とは?
  3. ながら掃除を楽に続けるコツとは?
  4. ながら掃除に関してよくある質問

この記事を読んでいただければ、家や部屋をきれいにたもつ方法がわかります。ぜひ役立ててくださいね。

1.メリットがたくさん!ながら掃除のすすめ

「ながら掃除」にはたくさんのメリットがあります。「掃除なんか大嫌い!」「掃除してもすぐに散らかるから面倒」という人にぴったりです。ながら掃除とは何か、どんなメリットがあるのかなど基礎知識をご紹介しましょう。

1-1.そもそも「ながら掃除」とは?

「ながら掃除」とは、読んで字のごとく「何かをしながら行う掃除」のことです。一般的に掃除というと、汚れてもいいような動きやすい服装に着替え、掃除道具を全部物置から出してひと部屋ずつ進めていくというイメージがありますよね。そのため、「掃除は面倒」「時間のあるときしかできない」と感じてしまうのです。そして、つい先延ばしをしてしまうため、どんどん家は散らかり汚れもたまってしまいます。けれども、ながら掃除は「ほかの作業をしながら行える」のです。ながら掃除はたくさんのメリットがあるため、掃除が苦手な人ほど向いています。次の項でそのメリットをご紹介しましょう。

1-2.ながら掃除のメリットとは?

ながら掃除は、時間面・心理面・物理面など、さまざまなメリットがあります。具体的にご紹介しましょう。

1-2-1.時短ができる

ながら掃除は、「ほかのことをしながらついでに掃除をする」ので「時短」になります。たとえば、歯磨きの最中、効き手で歯ブラシを動かし、反対の手ではスポンジで洗面台をさっときれいにするなどプチ掃除をするのです。こんな要領で、何かをしながら同時に掃除をすると汚れもたまりません。わざわざ、掃除に長時間をかけることもなくなるのです。

1-2-2.心理的な負担やストレスがなくなる

ながら掃除を習慣にすると、心理的な負担がなくなります。「掃除が嫌い」という人も、汚れている状態が好きなわけではないでしょう。ホコリや汚れがたまった部屋を眺めつつ「掃除しなければいけないけど面倒だなあ」と日々ため息を付いている人もいますよね。ながら掃除でそんなストレスを解消しましょう。

1-2-3.きれいな状態をキープしやすくなる

ながら掃除を習慣にすると、汚れがたまらないためきれいな状態をキープしやすくなります。本格的な掃除をするときも楽になるでしょう。そして、いつもきれいな状態になっていると「これを維持したい」と思うようになります。散らかしてもすぐに片付けたり汚れはすぐに拭き取ったりなど、気を付けて行動するようになるでしょう。

1-2-4.無駄な出費がなくなる

ながら掃除には「無駄な出費がなくなる」というメリットもあります。家の中がきれいに片付いていると、何がどこにあるのか把握しやすくなるのです。ものが探しやすくなり、すでにあるものをうっかり何度も買ってしまうこともなくなるでしょう。また、汚れをため込んでしまうと、家庭用洗剤で落とせなくなり、プロ用洗剤や掃除道具を買わなければならないこともあります。場合によっては、プロの掃除業者でなければ汚れを落とせないこともあるでしょう。ながら掃除できれいな状態を保てば、そのような出費も不要になります。

1-2-5.急な来客にあわてなくて済む

ながら掃除を習慣にすると、家や部屋の中が常にきれいなので急な来客にあわてることもありません。ゲストを招くために、時間を費やして掃除をする必要もないので気分的にも楽になるでしょう。

2.場所別にやろう!ながら掃除の方法&テクニック

ながら掃除の方法を、場所別にご紹介しましょう。

2-1.キッチンのながら掃除は「食器を洗いながら」「料理をしながら」

キッチンは、水アカやカビなどですぐに汚れる場所です。食器洗いをしながら、料理をしながらさっと掃除をしましょう。

2-1-1.食器洗いが終わったらシンク全体をスポンジで洗う

食器洗い後にシンクがあいたら、シンク全体をスポンジでさっとこすり洗いしましょう。1〜2分で終わります。お皿洗い用のスポンジではなく、シンク洗い専用のスポンジを用意してください。毎回、食器洗い後にやることで水アカや汚れがたまるのを防ぐことができます。

2-1-2.料理をしながらガステーブルや床を拭く

料理後の鍋やフライパンはシンクに移しますよね。ガステーブルがあいたタイミングで五徳(ごとく)を外し、ガステーブル専用の掃除シートでさっと拭きましょう。油ハネや料理のソースなどの汚れなどは、まだ温かいうちに拭けばすぐに落ちます。ガステーブルを拭いたらシートを裏返しにして、ついでにキッチンの床の汚れている部分も拭いてください。

2-1-3.お湯を沸かす・煮込み料理をしながらレンジや冷蔵庫の拭き掃除

お湯を沸かしたり煮込み料理をしたりする時間を有効に使いましょう。キッチン用掃除シートで、電子レンジ・冷蔵庫・シンク下収納の扉など、汚れが目立ちやすい場所の拭き掃除をしてください。

2-2.浴室のながら掃除は「お風呂に入りながら」

浴室はお風呂に入ったついでに、ながら掃除できれいにしましょう。浴室は、キッチン同様に汚れがたまったりカビが発生したりしやすい場所です。放置するといざ掃除をするときにおっくうになってしまいます。以下の掃除なら簡単に実行できるでしょう。

2-2-1.トリートメントやパックをしながらこすり洗い

トリートメントやパックは塗ってから「◯分間放置する」待ち時間がありますよね。その間に、バス掃除用のスポンジに洗剤を含ませ、床や壁などをさっとこすり洗いしてシャワーで流しましょう。

2-2-2.お風呂から上がる前に排水口のゴミを取る

お風呂から上がる前に、排水口にたまっている髪の毛などのゴミを取ってしまいましょう。こまめに行うことでゴミもたまらず、ヘドロのような汚れやカビが付くこともありません。

2-2-3.体を拭いたタオルで拭き掃除

入浴後に体を拭いたタオルを洗濯機に入れる前に、浴室に置いてあるシャンプーやボディーシャンプーなどのボトル類も拭いてしまいましょう。壁・鏡・カランなどの水分も取っておくと、カビや白いウロコ状の水アカが付着するのを防げます。本格的にお風呂掃除をするときに汚れが少ないので楽にできるでしょう。

2-3.洗面所のながら掃除は「歯磨きしながら」

洗面所が汚れていると、いかにも不潔でだらしない印象になるためいつも清潔を保ちたいものです。洗面所のながら掃除は、歯磨きタイムを利用しましょう。

2-3-1.歯磨きをしながら洗面台の掃除

「1-2-1.時短ができる」でもご紹介しましたが、歯磨きをしながら洗面台の掃除をしましょう。利き手で歯を磨いている間、もう片方の手で洗面台をスポンジでこすり洗いしてください。鏡専用掃除シートで、鏡の拭き掃除をするのもおすすめです。ソープディッシュなども、さっとこすり洗いしておけばヌメリがたまりません。

2-3-2.歯磨きをしながらハンディーワイパーでホコリを取る

また、歯磨きをしながら、ハンディーワイパーで棚や床などホコリのたまりやすい場所を掃除するのもおすすめです。洗面所に洗濯機を置いている場合は、洗濯機の下や排水口のホコリも取りましょう。

2-4.トイレのながら掃除は「用を足したついでに」

用足し後は便座を上げて、トイレ用掃除シートで表裏をさっと拭き掃除しましょう。ついでに便器の縁もぐるっと拭いてください。床もさっと拭いておけば、ホコリがたまるのを防ぐことができます。

2-5.玄関のながら掃除は「帰宅したついでに」

玄関は、帰宅したついでに部屋に入る前に掃除をしましょう。玄関のたたきはホコリや砂・泥などによる汚れがたまりやすい場所です。けれども、毎日掃除機をかけたりほうきで掃いたりするのは大変でしょう。そこで、靴を脱いだら床掃除用ウェットシートで、たたきをさっと拭き掃除してください。1分もかかりません。ウェットシートなら、ホコリやゴミなどを取るだけでなく、たたきそのものの汚れも落とすことができます。

2-6.リビングのながら掃除は「テレビを見ながら」

リビングは、テレビを見ながら掃除をしましょう。

  • ハンディーワイパーで、テレビ台・棚・テレビの画面などのホコリを取る
  • コロコロ粘着シートで、ラグやカーペットのゴミや髪の毛などを取る
  • フローリング用掃除シートで床のホコリを取る

この程度の掃除なら数分で終わります。これなら毎日簡単に続けられるでしょう。

2-7.寝室のながら掃除は「起きたついでに」

寝室は、寝具のホコリがたまりやすい場所です。起きたついでに、床用掃除シートで床をさっと拭きましょう。夜、人が寝ている間に、空中に舞っていたホコリは床に積もります。そのため、朝起きたら動き回る前に、すぐに拭いてしまったほうが効率的なのです。ホコリのたまりやすいチェストの上なども、ハンディーワイパーで拭いておきましょう。

3.ながら掃除を楽に続けられるコツや便利グッズ

ながら掃除は簡単で手短に済むとはいえ、毎日継続することが大切です。負担にならない程度に続けられるコツや必要な掃除グッズ、計画の立て方などをご紹介しましょう。

3-1.ながら掃除を続けるには掃除グッズをすぐ手に取れる場所に置くこと!

ながら掃除を続けるために大切なのは「すぐ手に取れる場所に掃除グッズを置く」ということです。モップ・洗剤・掃除シートなどをまとめて納戸に片付けてしまっては、毎日取り出すのが大変でしょう。部屋ごとに、すぐ手に取れる場所に掃除道具を置いてください。

3-1-1.キッチンに置く掃除道具

  • シンクの上:シンク洗い専用スポンジ・シンク掃除専用洗剤・マイクロファイバークロス・スプレー式漂白剤・目の細かいブラシ(歯ブラシでも可)など
  • ガステーブルの近く:ガステーブル用ウェットシート・床掃除用ウェットシート・レンジの庫内&冷蔵庫内の掃除用ウェットシートなど

カゴなどにひとまとめにして置くとスッキリします。

3-1-2.バスルームに置く掃除道具

風呂用洗剤・バスタブ用スポンジ・床用スポンジ・水取りワイパー・鏡やカランのウロコ状汚れ取り専用スポンジなどが必要です。まとめてプラスチックのカゴに入れましょう。使ったあとは、風呂場から出して洗面所などに置き、乾かしてから風呂場に戻すとカビが生えたりヌルヌルが付いたりするのを防げます。

3-1-3.洗面所に置く掃除道具

洗面台下の収納スペースには洗剤類を、洗面台の上にはメラミンスポンジを、洗面台の棚には鏡も拭ける掃除シートなどを置きましょう。

3-1-4.トイレに置く掃除道具

トイレ用除菌&掃除シート・トイレ掃除用ブラシ・消臭剤などをまとめてカゴなどに入れて置きましょう。トイレは、スリッパやマットなどを置かないほうが掃除はしやすくなります。

3-1-5.玄関に置く掃除道具

床掃除用ウェットシートやハンディーワイパーなどを、げた箱の中に入れるか、スペースがなければまとめてカゴやボックスなどに入れて置きましょう。

3-1-6.リビング&寝室

床用掃除シート・ハンディーワイパー・掃除用粘着シートなどをひとまとめにして、大きめのカゴやボックスに入れ、部屋の隅に置きましょう。

3-2.おしゃれな掃除グッズや収納グッズを使う

最近は、シンプルでおしゃれな掃除グッズもいろいろ販売されています。また、洗剤などはスタイリッシュなボトルに詰め替えると見た目もきれいです。掃除道具をまとめて入れるボックスやカゴなどは、部屋のインテリアに合ったものを選ぶと違和感がありません。見た目をおしゃれにするのも、ながら掃除を続けるモチベーションになります。

3-3.ながら掃除の計画の立て方

ながら掃除の習慣を身に付けるためには「普段の行動に無理なくプラスする」ということです。「2.場所別にやろう!ながら掃除の方法&テクニック」でご紹介したように、普段の動作の中に上手に組み込んでください。平日は無理なく続けられるように、数分で済ませましょう。そして、定期的に休日などに時間をかけて、徹底的に掃除をします。そうすることで、普段のながら掃除も楽になり、ずっときれいな状態を保ち続けることができるのです。

3-4.できるだけ手間を省く工夫を

できるだけ汚れを簡単に落とせるような工夫をしましょう。

  • 食後、お皿に料理のソースなどが残っていたら、キッチンペーパーなどで拭き取ってから洗う
  • シンクには三角コーナーを置かない。ゴミや調理クズは、使い捨てのシンク用紙袋に捨てる

上記のように、掃除の手間を省く工夫をしましょう。

3-5.できるだけものを減らす

棚の上・テーブルや机の上・床の上などにできるだけものを置かないようにしましょう。ものは少なければ少ないほど掃除も楽です。たとえば、洗面台の棚にたくさん基礎化粧品やヘアケア製品などを並べると、汚れやすく掃除がしにくくなります。まとめて1つの蓋付きボックスに入れるなど、ホコリが付かないように収納しましょう。

3-6.ながら掃除のNG行為

日によっては、ながら掃除ができないことや忘れてしまうこともあります。そんなとき「掃除をしなければ」と真剣になってしまうと、ながら掃除自体が嫌になってしまうでしょう。毎日自然に続けられるようになるまでは「絶対に毎日やらなければ!」と思いつめないことも大切です。

4.ながら掃除に関するよくある質問

ながら掃除に関する、皆さんからのよくある疑問や質問を集めてみました。参考にしてみてください。

Q.寝室・リビング・キッチン・玄関がひと続きのワンルームです。掃除をする場所ごとに掃除道具を置くスペースがありません。
A.掃除用シート・ハンディーワイパー・コロコロ粘着シートなどの掃除道具をひとまとめにして、キャスター付き収納ボックスに入れましょう。掃除する場所に移動できるので便利です。木製やカゴなど部屋のインテリアに合ったものを選びましょう。蓋付きでないものは、掃除道具が見えないように布をかぶせるとおしゃれです。

Q.洗面所・洗濯機置き場・浴室がひと続きで収納がなく、掃除道具をしまう場所がありません。
A.洗濯機の上などデッドスペースになっている場所はありますか? 壁面に棚を取り付け、収納ボックスを置いて掃除道具入れにしてはいかがでしょう。同じ色・同じサイズの収納ボックスを並べるとスッキリして見えます。棚が取り付けられないなら、キッチン用の「キャスター付きスリムワゴン」を置くのもおすすめです。場所を取らず移動もできるので便利でしょう。

Q.洗面所の蛇口がすぐにくもってしまいます。常にきれいにするためにはどうしたらいいですか?
A.洗面台の上に、マイクロファイバーのミニタオルをたたんで置いておきましょう。洗顔や歯磨きのあと、ぬれた蛇口をさっと拭くだけで水分も指紋も取れます。水アカ汚れでくもるのも防げるでしょう。

Q.ながら掃除を習慣にするためには、掃除道具は使い捨てのほうが便利ですか?
A.さっと拭いて、汚れたら捨てられる掃除道具のほうが、時短にもなり、ながら掃除がおっくうになりません。雑巾やモップなどは汚れたら洗う手間がかかり、だんだんと汚くなるので掃除をする意欲もなくなります。余分な手間や時間をかけないのも、ながら掃除を成功させるコツです。

Q.夫婦共働きなので、ながら掃除を分担します。効率よく成果の上がる分担方法を教えてください。
A.洗面所・浴室・トイレなどは、「あとに使う人」がその場所のながら掃除を担当すると効率的です。

  • 妻があとに洗面所を使う場合は、使用後に洗面ボールをスポンジでさっと洗い、マイクロファイバーで蛇口や鏡の拭き掃除をする
  • 夫が最後にお風呂に入る場合は、入浴後に壁や床をさっとブラシで洗い、バスタオルで全体を拭いて乾燥させる

など、ルールを決め、どちらかの負担が大きくならないように決めましょう。

まとめ

掃除が大好き!という人は、そう多くはいません。理由としては、面倒くさい・きれいにしてもすぐに汚くなる・時間がないなどが挙げられます。そのため「週末や休日などにまとめてきれいにしよう!」と考える人が多いようです。けれども、実はそれがますます掃除嫌いになってしまう原因となります。毎日、少しずつ、数分のながら掃除をしていればきれいな状態を保つことができるでしょう。定期的に行う本格的な掃除も短時間で終わるようになります。家や部屋がきれいな状態になれば、さらにその状態を保とうと掃除へのモチベーションも上がるでしょう。本文でご紹介したような、ちょっとした掃除のコツを取り入れてください。きっと、ながら掃除が楽しくなりますよ。